PER(株価収益率)

株価収益率のことで、Price Earnings Ratioの頭文字の略です。

現在の株価が企業の利益水準に対して割高なのか割安なのか、投資価値を判断する際に利用される指標です。

PERの数値は低いほうが株価は割安と判断されます。

PERの計算式は以下のとおりです。

PER(倍)=株価÷1株当たりの純利益(EPS)

1株当たりの純利益(EPS)=純利益÷発行済み株式数

一般的には、利益成長の高く成長性が期待できる会社ほどPERは高く買われる傾向にはありますが、PERが何倍ならばというような絶対的な基準はありません。
また業種によっても水準が異なるため、一般的には同業種間や経営内容の似ている企業間での比較として用いられます

ただし、海外企業との比較は金利水準や各国の税制などさまざまな考慮すべき点が多いため適しません。

【例:A社は1株当たりの純利益が10円で株価200円、この場合のPERは20倍】

A社の同業種の平均PERが30倍だった場合、A社の20倍が低すぎると判断されれば適正株価は300円となります。

またA社の来期1株当たりの純利益が20円に増益と予想される場合、PERが同じ20倍なら株価は400円の水準まで買えるという判断ができます。