信用取引の一つ、制度信用取引の際に、売り建てしている人が支払う可能性のある追加コストのこと。
買建と売建のお金と株式は、通常は証券会社が融通している。
しかし、新規で大量に売建注文が増えると株式が不足してしまうため、証券金融会社から借り入れます。
証券金融会社でも株式が不足した場合、大量に株式を保有している機関投資家などから手数料を払って調達します。
その手数料が逆日歩(品貸料)と言われ、株式を借りている売建側が支払わなければなりません。
逆に買建側は株式の貸し手でもあるので、逆日歩を受け取れる場合があります。
ただいずれに関しても、必ず発生するものではなく、日によって変動します。
関連語:信用取引、一般信用取引、制度信用取引、機関投資家、買建、売建
レバレッジを掛けて信用買いをする場合は、証券会社から現金を借りて株式を手に入れると。
そうです。
で、信用売りの場合は、借りた株式を売って現金を得ると。
その株式と現金は担保として証券会社に預けられているんですが、通常は買い側の株式を売り側の株式へ、売り側の現金を買い側の現金に、それぞれ融通しています。
でもどちらか一方、例えば信用売りの注文が大量に入ってしまったら、株式が足りなくなってしまいます。
その時証券会社はどうするんですか?
証券金融会社から借り入れすることになります。
もし証券金融会社も不足してしまったら、次は大量に株式を保有している機関投資家から手数料を支払って調達します。
手数料払うので売ってくださいと頼むわけだね。
はい、こうして株式は調達できました。
ただ、機関投資家には手数料を支払っていますから、信用売りの注文をした側がその分を払うことになるわけです。
絶対に払わなければならないものですか?
いいえ、証券会社で融通できている時などは発生しないので、逆日歩を払う必要はありません。
マネックス証券だと、信用情報に逆日歩情報が載っているので参考にしてみてください。
この0.15円というのは1株あたり?
そうです。
なので、100株なら15円掛かります。
なので、100株なら15円掛かります。
ちなみに逆日歩は1日ごとに発生して、信用売りした日の受け渡し日から決済した日の受け渡し日の前日までの日数が計算されます。
土日や祝日は?
含まれます。
なので画像だと、逆日歩が掛かるのは7日間です。
なので画像だと、逆日歩が掛かるのは7日間です。
逆日歩は毎日変動するわけですが、分かりやすく同じ0.15円だとすると、7日×0.15円×100株で105円ということになります。
105円なら大したことないなぁ。
でも逆日歩によっては結構高額になる場合もあるの?
分かりました、気を付けます。
町人は信用取引をする際に、いつも注意しているわけですね。
いいえ。
実は一度クロス取引をした以外は、信用取引をしてません。(苦笑)
実は一度クロス取引をした以外は、信用取引をしてません。(苦笑)
⇒逆日歩が高額になったケースの報告はこちら