株式や投資信託などの金融商品の投資手法の一つで定額購入法ともいう。
金融商品を購入する際に、資金を分割して一定期間ごとに均等額ずつ投資する手法。
上下の値動きがある金融商品の場合、価格が安い時に沢山購入して高い時に少量購入するため、平均取得価格を下げやすい。
一度に購入するよりも高値で購入するリスクが低いのはメリット。
しかし、相場が一方向に動く場合(値上がり、値下がり)はどちらにしても損をし、また商品の底値で大量購入することができないのはデメリット。
⇒ドルコスト平均法について報告している戦略会議はこちら
なぜなら、町人が積み立てている商品は、基準価額が変動する『SBI中小型割安成長株ファンド ジェイリバイブ【年2回決算型】(愛称:jreviveⅡ)』で、毎月25日に1,000円ずつ購入していますから。
ちょっと具体例を挙げて説明してみます。
【例:投資信託を毎月1,000円ずつ積み立てる場合】
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さらに詳しく説明するために、ある投資信託の商品を3つの購入パターンで比較してみます。
- 毎月1,000円ずつ購入(ドルコスト平均法)
- 毎月1,000口ずつ購入
- 一括で4,000円分購入
基準価額の変動は以下のとおりとして、手数料などの経費は分かりにくくなるので含まないものとします。
毎月の基準価額の変動 | 1か月目 (基準価額10,000円) |
2か月目 (基準価額20,000円) |
3か月目 (基準価額5,000円) |
4か月目 (基準価額8,000円) |
合計 | |
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毎月1,000円の積み立て (ドルコスト平均法) |
買付け金額 | 1,000円 | 1,000円 | 1,000円 | 1,000円 | 4,000円 |
購入口数 | 1,000口 | 500口 | 2,000口 | 1,250口 | 4,750口 | |
毎月1,000口ずつ購入 | 買付け金額 | 1,000円 | 2,000円 | 500円 | 800円 | 4,300円 |
購入口数 | 1,000口 | 1,000口 | 1,000口 | 1,000口 | 4,000口 | |
一括で4,000円分購入 | 買付け金額 | 4,000円 | – | – | – | 4,000円 |
購入口数 | 4,000口 | – | – | – | 4,000口 |
【毎月1,000円積み立て(ドルコスト平均法)の場合】
4,000円で4,750口購入→1,000口購入するのに約842円で済みました。 【毎月1,000口ずつ購入した場合】 4,300円で4,000口購入→1,000口購入するのに約1,075円掛かりました。 【一括で4,000円分購入した場合】 4,000円で4,000口購入→1,000口購入するのに1,000円掛かりました。 |
確かに一括で購入するよりも安く買えてる。
例えば10,000円→12,500円→16,000円→20,000円のように変動した場合。
【毎月1,000円積み立て(ドルコスト平均法)の場合】
4,000円で2,925口購入→1,000口購入するのに約1,368円掛かりました。 【毎月1,000口ずつ購入した場合】 5,850円で4,000口購入→1,000口購入するのに約1,463円掛かりました。 【一括で4,000円分購入した場合】 4,000円で4,000口購入→1,000口購入するのに1,000円で済みました。 |
なので、ドルコスト平均法のデメリットは、右肩上がりで基準価額が上がっていくような、相場が一方向に動く場合だと、購入できる口数が減っていく一方となり一括で購入するよりも収益性が落ちてしまう点です。
⇒※2018年2月6日の株価大暴落について報告している戦略会議はこちら