【家来の資産運用報告 システムトレード編3】シストレ該当銘柄、2/6の株価暴落当日に購入したら一部は利確できていた件&王様はルールを無視してセレスとメタップスで利確していた件

2018年2月6日(以下の日付もすべて2018年)、日経平均株価が1,000円以上も暴落したので、システムトレードの『暴落時の逆張り投資法』を試してみました。

⇒実際に私が購入した銘柄など、『暴落時の逆張り投資法』の詳しい説明はこちら

著者JACKさんの本『0円から2億円を稼いだJACKさんのお金の増やし方入門』には勝率80%を誇る投資法だと書いてあったので、当然儲かるものだと株初心者の私は何も考えずにこのシステムトレードに乗っかりました。

しかし、購入した『シンクレイヤ』9,800円の損失

勝率80%ということは、5銘柄あれば1つは負けるわけなので、その銘柄を掴んでしまった自分の運の無さにガッカリしましたが、調べてみると実は該当13銘柄すべて損失という悲惨な結果に。

むしろ私が買った銘柄は他と比べればひどい損失ではなく、この時ばかりは買付け余力に余裕がない自分を褒めるしかありませんでした。(苦笑)

もし全銘柄を買っていたらと思うと今でもゾッとします。

⇒シストレ『暴落時の逆張り投資法』の実践と検証結果はこちら

日経平均株価が大暴落した翌日の寄付(よりつき)で購入する場合、高値掴みする可能性大

売却する前から、利確はほぼ不可能と損切り確定の状態だったので、本音としては、シストレを止めて株価が上がるまで保有し続けたい気持ちで一杯でした。(苦笑)

ただ、シストレを試しますと言っておきながらルール通り売却しなかったら、それこそ検証結果を次に活かせませんから。

そんな時、王様に声を掛けられました。

王様
『暴落時の逆張り投資法』って、日経平均が大暴落した翌営業日の寄付(よりつき)で買うのがルールってことだけど、それだと高値掴みすることにならない?
家来
確かに私が購入した『シンクレイヤ』は、前日の終値から株価が反発して始値は85円も上がってました。
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銘柄コード
/銘柄名
暴落した2月6日の終値 シストレ購入の2月7日の始値 株価の差
3370
フジタコーポレーション
1,944 2,312 368
3652
ディジタルメディアプロフェッショナル
6,970 7,520 550
3563
みらいワークス
7,280 7,880 600
6836
ぷらっとホーム
3,885 4,375 490
家来
調べてみたら、他にも高値掴みしてる銘柄はたくさんありました。
『みらいワークス』なんて600円も上がってますし。
王様
だから、大暴落した当日の引けまでに買っておけば良いと思うんだよね。
家来
そうかぁ、2月6日は日経平均株価が3%以上下落するのがほぼ確実の状態だったから、何も高値掴みする可能性のある翌営業日まで待つ必要はなかったと。
王様
そうしたら利確できる銘柄もいくつかあるんじゃないかな。
家来
王様ありがとうございます。
早速調査して、後日結果報告します。

大暴落当日の終値で購入して『暴落時の逆張り投資法』を行った場合の確定損益

銘柄コード
/銘柄名
暴落当日の終値で購入した場合の確定損益 シストレのルール通り購入した確定損益
1724
シンクレイヤ
-1,300 -9,800
2425
ケアサービス
2,200 -15,000
3370
フジタコーポレーション
-5,600 -42,400
3484
テンポイノベーション
11,000 -2,600
3652
ディジタルメディアプロフェッショナル
-63,000 -118,000
3696
セレス
-6,200 -18,200
3989
シェアリングテクノロジー
-26,300 -51,300
5341
アサヒ衛陶
7,000 -18,000
6172
メタップス
-14,800 -27,300
6563
みらいワークス
-103,000 -163,000
6836
ぷらっとホーム
-4,500 -53,500
7612
Nuts
-7,000 -17,000
9307
杉村倉庫
-8,300 -14,300
  • 単位はすべて円。
  • 『Nuts』『アサヒ衛陶』単元株数は1,000株、それ以外の銘柄は100株です。
  • 全銘柄単元株数を売買した際の評価損益で、手数料は含みません。
  • 購入時株価はすべて2月6日(2018年)の終値です。
  • 売却時株価は、『テンポイノベーション』のみ含み益10%以上となったため2月14日の始値、それ以外の銘柄は、5営業日が経過した2月15日の始値で売却したものとします。
家来
王様!調べてみたら3銘柄も利確できてましたよ。
王様
やっぱりそうだったかぁ。
それに損切りしてる銘柄もずいぶんと赤字幅が縮小してるね。
家来
いかに翌営業日の始値が反発して上がってしまったかがよく分かります。

今回のシストレは、2月9日にも日経平均株価が暴落したこともあって全敗となってしまったわけですが、暴落当日に買っていたらまた違った結果だったので驚きです。

王様
問題は大暴落当日に該当銘柄をすぐに調べられるのかということなんだけど。
家来
言われてみれば確かに…。
今回は営業時間終了後だったので余裕を持って該当銘柄を調べられましたが、当日に調べられるのか確認しておきます。

トータルの確定損益、赤字幅が大幅縮小

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確定損益
大暴落当日の終値で購入した場合 -219,800円
シストレのルール通り購入した場合 -550,400円
家来
ルール通りに全銘柄売買したら約55万円の損失だったのが、暴落当日の終値で購入すると約22万円と赤字幅は約33万円縮小できました。
王様
表を見ると、『ディジタルメディアプロフェッショナル』『みらいワークス』が大きな損失を出しているだけだし、それを除けば損失もさらに減らせそうだね。
家来
はい、その2銘柄はそれぞれ第3四半期と第1四半期の決算発表があってさらに暴落したので、今後『暴落時の逆張り投資法』をする際は、決算発表を控えた銘柄を避ければ上手くいくかもしれません。
王様
決算発表の銘柄を避ける…か。
実は戦略会議で伝えるつもりだったけど、家来のシストレに乗っかって『セレス』『メタップス』を買っていたんだ。
家来
えっ!?そうだったんですか。

 

王様
そのうち『セレス』利確できそうなところまで回復してたのに、2月14日の本決算の発表で大きく株価を下げてしまったからね。
だから家来の言うように決算発表銘柄は避けた方が良いかもしれない。
家来
では、かなりの損失を出してしまい申し訳ありません。
本を参考にしたとはいえ、見切り発車的に慌てて始めたシストレだったので…。
王様
いや、そんな謝る必要はないよ。
ちゃんと利確できたから。
家来
利確?どういうことですか?
王様
俺はシストレのルール通り売却せずに保有し続けていたからね。
気付いた時には利確できる所まで株価が上がってたんだよ。

 

王様
200株ずつ買っていたからね。

合計で55,000円以上利確できたよ。

家来
本当だ。
3、4日待っていたらプラスになっていたのか。
王様
だから最初は暴落した当日に買うべきだったのにとか、そもそも勝率80%って嘘じゃないかとか思っていたけど、今となっては家来が取り上げてくれた銘柄で結構利確できたから感謝の気持ちしかないよ。
家来
あ、ありがとうございます。複雑な気持ちですが。(苦笑)

もしかしたら他の損切りした銘柄も、さらに1週間くらい持ち続けていたら利確できたかもしれませんね。

シストレに失敗した際の対策として有効かもしれないので、次回『暴落時の逆張り投資法』を行うまでに、しばらく持ち続けたらどうだったのかについても調べておきます。

ABOUTこの記事をかいた人

王国で担当する投資信託をメインに、2017年10月からはビギナーながら株式投資にも参戦。1998年からシルクHCで一口馬主を始め、G1馬のローブティサージュやOP番長モンドインテロなどに出資して調子に乗っている。目標はダービー出走&制覇。