【一口馬主収支報告】○外フォートワズワース・牡｜ヴェラザノ×オピュレンス(母父：ジャイアンツコーズウェイ)

池添謙一騎手：
「出来れば前目の位置に取り付けてほしいと指示がありましたが、スタート自体は悪くなかったものの、前に行くほどの二の脚がなかったので、無理せず控えました。
最初の1～2コーナーで内にモタれてスムーズに立ち回ることが出来なかったですが、向こう正面で外に出すとそこからリズムよく走ってくれたので、外にいた馬を気にして内に逃げていたのかもしれません。
リズムよく走らせるのであればコーナーが少ないワンターンのコースが良いかもしれませんね。

今回は力を発揮し切れずにレースを終えている感じなので、条件が噛み合えばもっと良い走りを見せてくれそうです」

西村真幸調教師：
「馬体に余裕があったので、帰厩後はプール調教を取り入れて馬体を引き締めてきましたが、プラス10kgと成長分を見込んでも少し太目残りでしたね。
ジョッキーにはある程度前で競馬をしてほしいと伝えていましたが、最初から最後までまったく良いところがなかったですね。
コーナーが苦手だとしてもあそこまで大きく負ける馬ではないので、それを考えると気難しいところが出てしまったのかもしれません。

未勝利を勝ち上がった時はプレッシャーが掛からない外から追い上げてのものですし、揉まれる競馬になると嫌気が差してしまうのかもしれません。
次走は馬具を着けるなどして集中力を高めてみたいと思います。おそらく全力で走り切っていないと思うので、レースの疲れがなければそのまま続戦させたいと考えています」

松若風馬騎手「デビュー戦で乗せていただいた時より力を付けているなと感じていましたし、フォームからダートならもっといい走りが出来ると思っていました。でも、レースではスタートこそ良かったものの、テンにモタついて追走で一杯でした。
どこかで脚を溜めるところがあれば良かったのですが、追走に余裕がなく最後までらしさが見られませんでした。
仕上がりは良かったと思うだけに、敗因を上げるとすれば脚抜きの良い馬場になってしまったことしか考えられません。パサパサの馬場の方が良いのかもしれません」

西村真幸調教師「前走を叩いて状態は良くなっていただけに、ここまで負けるとは思いもしませんでした。
前走も重馬場で流れに乗るのに時間が掛かっていただけに、力のいるパサパサの馬場の方がこの馬には向いていると思っていましたし、速い馬が揃っていたこともあって、追走するのに余計な脚を使ってしまったことに尽きます。
いい結果を残せず申し訳ありませんでしたが、まだまだ伸びしろのある馬なので、次走でリベンジできるように切り替えたいと思います。

この後はトレセンに戻って状態を確認してから決めたいと思いますが、これまでの疲れを取るために放牧に出す予定です」

Ｍ．デムーロ騎手「レース前からちょっとイレ込んでいて、ゲート内でも変な力を入れてしまっているから躓いて出遅れてしまいました。デビュー戦で逃げる競馬をしていたので馬が行く気になっていたのですが、今後のことを考えて道中はなだめながら追走しました。
リラックスして走れるようになってから少しずつポジションを上げて行って、直線に向いて仕掛けてからはよく伸びてくれましたね。今日の競馬で我慢をさせたことで、今後はどんな競馬でも出来るようになると思います」

西村真幸調教師「ありがとうございました。
仕上がりとしてはこのレースに何とか間に合ったという感じで、まだ少し馬体に余裕がありましたし、その中でよく勝ち上がってくれました。
初戦と違う形になり、見ている側としてはハラハラしましたが、ジョッキーが今後の為に控える競馬を教えてくれたようなので、次走に繋がるレースになったと思います。

ひと叩きして馬体はより引き締まってくるでしょうし、上積みはあると思うので、気持ちの面だけしっかり確認したうえでこのまま続戦させるか検討させていただきます」

松若風馬騎手「返し馬でフワッとしていたので、気合いをつけてゲートを出していきました。まずまずのスタートを切って、スッと先行することが出来ましたが、外に張り気味になっていたので、膨れないように気を付けながらコーナーを回りました。
最後の直線もその影響からスムーズに追い出せなかった為に伸びを欠いてしまいました。

苦しさから外に張っていたというよりは、まだ体を持て余しているような感じでした。少し硬さがあり、ダート向きの感じではありますが、芝の走り自体は悪くなかったので、外に張るのが解消されれば対応してくれそうです」

西村真幸調教師「時間を掛けて仕上げましたが、まだ馬体に余裕が感じられましたし、左に張るところも見られました。
トレセンの周回コースでは特にそのようなところは見せていませんでしたが、その影響から伸び切れなかったので、次走までに改善できるようにしたいと思います。

入厩からデビュー戦まで時間を掛けてきたこともありますので、トレセンに戻って状態を確認した後は、リフレッシュ放牧に出す予定です」