【一口馬主収支報告】サラミス・牡｜ディープインパクト×サロミナ(母父：Lomitas)

亀田温心騎手：
「積極的な競馬をして欲しいと指示が出ていため、道中は2,3番手につけました。予定していたポジションは取れたのですが、終始ハミにもたれかかるような走りになってしまい、脚が溜まりませんでしたね。

また、早々と3コーナーあたりから手応えが無くなりましたので、距離も少し長かったのかなと思います」

 

池添学調教師：
「この中間から前向きさが出てきていたので、前目で壁を作って進められればと思っていたのですが、外枠でそれが出来ませんでした。速い流れを力みながらの追走になってしまい、最後は息切れしてしまいました。

これだけの血統馬を預けていただきながら、結果を出せずに申し訳ございません」

 

シルクホースクラブ公式：
これまでのレース内容を踏まえて今後について協議した結果、中央では出走機会のなかったダート戦で本馬の能力を試したいという判断に至り、中央再登録の資格を得ることを目標に、当競走馬ファンドを継続したまま一旦地方競馬へ転籍させることになりました。

今後は滋賀県・ノーザンファームしがらきへ移動し、態勢が整い次第、移籍先を決定する予定です。

福永祐一騎手：
「テンションはやや高めだったものの、ゲートを五分に出てくれたのでそのまま3番手あたりでレースが出来ると思っていましたが、流れに乗り切れず中団まで下がってしまいました。

折り合いは問題なかったですし、脚は溜まっていたはずですが、勝負どころではジリジリとしか脚が使えず、最後は流れ込むような感じでした。終いの脚が伸びるなら、もう一度芝と言えますが、脚が前に伸びずスピードが足りないところから、ダートの方がスピード不足を補える分競馬はし易いかもしれません」

 

池添学調教師：
「1,800ｍに距離を延ばしてみましたが、折り合いは問題なかったものの、もう一つ脚が使えなかったですね。

ジョッキーも言っていましたが、速い脚が使えない為に、芝だとスピードが上がらないところもありますので、ダートの方が良いかもしれません。時期が時期だけに難しいジャッジですが、同じ条件に出走したとしても勝ち切るまでは厳しいように思えます。

この後は一旦トレセンへ戻って状態を確認しながら次走の予定を検討していきます」

北村友一騎手：
「返し馬はムキになることもなく良い感じに行うことが出来ました。ゲートの出は悪くなかったですし、道中も人気馬のウェーブクリスタルをマークする形で勝負どころに差し掛かることが出来ました。

ただ、ペースが上がったところで同じように上がって行くことが出来ず、最後の直線もジリジリとしか伸びてくれませんでした。この距離だと淡々とペースが流れてしまうために、自分から動いて行かざる得ない分、そこまで良い脚が使えないのだと思います。

折り合いに関しては進展が見られたので、今なら1,600ｍぐらいの方がレースはし易いと思います」

 

池添学調教師：
「心身ともに良くなってきていると感じていただけに、良い競馬を期待していましたが、折り合い面には進展が見られたものの、この距離だと淡々とペースが流れてしまうために、もう一つ脚が溜まり切らなかったですね。

無理にポジションを取りに行こうとするとガツンとハミを噛んでしまう恐れがありますし、勝負どころへ差し掛かるまで上手くレースを運んでくれたと思います。何とか最低限の優先出走権は確保してくれましたので、トレセンに戻って状態が変わりなければ、このまま続戦させたいと考えています」

 

池添学調教師：
「トレセンに戻って状態を確認いたしましたが、目立ったダメージはなく、体調も変わりありませんでした。前走後にジョッキーからマイルから1,800ｍまでの距離が丁度良いと進言もありましたし、私自身もレースを見て同じように感じました。

今週いっぱい状態を確認させていただき、それでも問題がなければ7月21日の中京・芝1,600ｍ、もしくはもう1週待って第2回小倉開催を目標に調整していきたいと思います」

川田騎手：
「返し馬は他の馬より先に出したこともあって、ゆったり行うことが出来ましたが、ゲート裏で他の馬が集まってくると、そこでスイッチが入ってしまいました。

ゲートを出た後は折り合いを欠かないように、なるべく離れた位置を走らせましたが、3コーナーが近づいてきたあたりから徐々に内へ入れていくと、そこでガツンとハミを取って抑えが利かなくなってしまいました。

無理に控えるより、先頭に立って気分よく走らせるほうが良いと思い、そのままハナに立ちましたが、前半折り合いを欠いた分、最後は止まってしまいました。

今回の感じだと前に馬を置いて競馬をしても、抑えが利かないような気がします。まず1つ勝たせるのであれば、1,200ｍぐらいの距離の方が、多少力んだとしても最後まで辛抱してくれると思います」

 

池添学調教師：
「周りに馬がいると負けん気を見せて行きたがってしまうので、今回も返し馬では先出を行いました。周りに馬がいないとゆったり返し馬を行えましたし、ゲートインまでスムーズに行えたと思います。

ただ、今回も大外枠と厳しい条件になってしまい、いかにうまく立ち回れるかがカギになると思っていましたが、前に壁を作ることが出来ず、折り合いを欠く形になってしまいました。ああなってしまうと、脚を溜め切れなかったことで、最後は伸びを欠いてしまいましたね。

1,400ｍに出走した後だけに余計に折り合いを欠いてしまったのも確かですが、ジョッキーが言うように早く1つ勝たせるのであれば、1,200ｍぐらいの距離で気分よく走らせる方が良いのかもしれません。

トレセンに戻って馬の状態を確認した後は一旦牧場へ戻して心身ともにリフレッシュさせる方向で考えています」

北村友一騎手：
「先出しして一頭で返し馬を行いましたがゆったりと出来ましたし、その後も変なスイッチが入ることなくいい雰囲気でレースへ臨めました。

スタートも良かったですし道中はフワッと乗ることが出来ました。前を捕まえられそうな感じで直線に向いたのですが、追ってから体を使い切れずに伸びませんでした。

外枠で多少のロスがあったとしてもこのメンバーならなんとかしたかったのですが、若干肉付きが良すぎる感じなので、もう少し絞ってシャープに動けるようにした方がいいのかもしれません」

 

池添学調教師：
「開幕週の馬場で大外枠での発走と、かなり厳しい条件になってしまいました。

折り合いがスムーズに行くように距離を詰めて1,400ｍに出走させましたが、折り合い自体は問題なかったものの、ペースが流れている分、脚を溜め切れない感じでした。

ジョッキーの話では追い出してからがひと息だったと言っていましたが、さすがにあれだけ外々を走ることになってしまうと、最後まで良い脚が使えないですね。

短期放牧明けでもありましたし、次はもっと動けるようになると思いますので、トレセンに戻って状態が変わりなければ、そのまま続戦させたいと考えています」

藤岡康太騎手：
「スタートが決まったので、馬のリズムに合わせてレースを進める予定でしたが、メイショウパティオにこすられたところから力むところがあって、リズム良く競馬が出来ませんでした。

元々調教でもハミを噛むところがあると聞いていたので、スムーズな競馬を心掛けたつもりでしたが、上手く乗れずに申し訳ありませんでした。
それでも最後までジリジリ差をつめていますし、素質は十分に感じます。

あと、今日のようにテンからスピードに乗せるよりは後ろで我慢させて終いを活かした方が良さそうに感じました」

 

池添学調教師：
「スタートして少し出して行ったところ、そこからハミを噛んで行きたがってしまって、コントロールが利かなくなってしまいました。

直線で前が開いた時は伸びてくるかと思いましたが、さすがに前半でロスしてしまった分が響いてしまいましたね。

トレセンでもコース調教では行きたがるところを見せますし、良くない部分がそのままレースでも出てしまいましたから、少しでも改善できるよう今後も努めていきます。

この後についてはトレセンに戻ってからの状態を見てどうするか検討したいと思います」

北村友一騎手：
「ポテンシャルとしてはかなり良いものを持っていて、先々は走ってくるだろうなと感じさせられましたし、もう少し時間を掛けながら心身の成長を待てば更に良くなってくると思います。

ゲートの中では大人しくしてくれていましたが、返し馬の時は穏やかにしていると思えば、急にグッと気を出すところがありましたし、レースでも手応え良く勝負どころに差し掛かり、これなら楽に突き抜けてくれるだろうなと思ったところで、急にフッと気を抜くところがありました。
オンオフのスイッチが急に切り替わるところがありますが、それがレースに上手く活かせるようになれば、もっと良いパフォーマンスを見せてくれると思います。
心身ともに幼さが残りますが、レースでは上手く折り合って走ってくれましたし、センスの良さは見せてくれたと思います」

池添学調教師：
「初戦の時より心身の成長が感じられていましたし、変わり身は見せてくれるだろうなと思っていましたが、目途の立つレースをしてくれましたね。

ジョッキーの話ではまだオンオフの差が激しかったようですが、レース内容としてはいい形でしたし、後は成長を促していけば、もっといい脚が使えるようになるでしょう。
優先出走権を獲りましたが、あくまで馬の状態を優先したうえで今後の予定を考えたいと思います」

川田将雅騎手「ゲートの中に入った途端に気の若さを見せ、鳴きながらゲートを出たぐらいです。
促してもなかなか進んでくれず、後方からの競馬となってしまいましたが、勝負どころの手応えは悪くありませんでした。これなら伸びてくれるのではないかと思い、勝ち馬の後ろに取り付けて、最後の直線で追い上げにかかりましたが、思いのほか伸び切れませんでした。

背中の感触はさすが良血だなと感じましたし、心身ともに成長していけば素質の高い馬なので、力をしっかり出し切ってくれるようになるでしょう。
まだまだこれからの馬だと思いますよ」

池添学調教師「パドックでは担当者に歩かされているような感じでしたし、ゲート内でも気の若さを見せていたようなので、ただ回ってきただけで全く力を出し切っていないですね。
ただ、勝負どころではオッと来るものがあったようなので、心身ともに成長すれば良い競馬をしてくれるようになるでしょう。
重馬場を苦にしていたようですが、調教のように脚を取られるようなことはなかったので、トモがしっかりすれば対応してくれるようになると思います。

まだまだこれからの馬ですし、トレセンに戻って状態を確認した後は、成長を促すために放牧に出す予定です」