DMMバヌーシーはじめました。出資までの流れと一口馬主は儲かる?という疑問について

第8回、9回の戦略会議で出てきた話題で、競走馬ファンドへの出資というのがある。

一口馬主など、競走馬ファンドへの出資に関しての会議内容はこちら

 

競走馬ファンドというのは俗に言う一口馬主のことで、1頭の競走馬を数十から数百口程度に分割して大人数で所有するシステムのこと。

JRAのレースに出ているような競走馬は安くても高級外車ほどの金額がするもので、普通のサラリーマンがオーナーになれるようなものではないんだけど、一口馬主なら数百分の一口でも「オーナー」の気持ちになって楽しめるということでちょっとコアな競馬ファンには大人気なんだ。

とはいえ、数百分の一とはいえ数万から数十万の初期費用がかかってしまうし、毎月かかる馬のエサ代・調教費用などがランニングコストとして毎月数千円程度かかってくるため、それでも敷居は低くないというのが現状だった。

そこで、戦略会議ではもっと手軽に楽しめる競走馬ファンド、ノルマンディーオーナーズクラブというところの「スターズファンド」という商品に王様がポケットマネーで出資した話を紹介したわけなんだけど、募集されている馬の血統が相当マイナーで地味といわざるをえないのが難点だったんだよね。

そこに彗星のごとく登場したのがDMM.comが運営するDMMバヌーシーというサービスで、競馬ファンなら誰もが知っているような良血馬を1万口に分割して募集すると発表したんだ。
さらに、募集価格にランニングコストも全て組み込んでしまい、追加の費用は一切かからないという制度を打ち出した。

ジェンティルドンナやキタサンブラックの妹、弟に数万円から出資できるという触れ込みで、「感動体験の共有」というテーマでテレビCMもバンバン流しているDMMバヌーシー。
これをきっかけにして競馬界が盛り上がってくれるならファンとしても嬉しいし、王様も感動体験を共有させてもらおうじゃないか!ということで出資することにしたんだ。

追記:DMMバヌーシーのその後についても記事を書いたので、合わせて読んでみてほしい。

 

 

DMMバヌーシーの競走馬に出資する方法

まずはDMM.com証券の口座を解説しなくてはいけなくて、これが競馬ファンには少々ハードルが高いんだと思う。
我々投資クラスタにしてみれば証券会社の口座なんてどんどん作っとけばいいじゃんっていう話なんだけど、普段なじみがない競馬ファンは、「口座開設するのめんどくさいから様子見~」という人も多いんじゃないかな。

家来も言っていたけど、DMM.com証券の口座開設はとっても簡単なので、興味があったら作っておくことをおすすめしたい。

アプリを使ってゲーム感覚で管理できる

DMMバヌーシーは専用アプリがあって、これを使えば出資馬の情報確認や口座の管理などが簡単にできてしまうんだ。

実際の画面を見ながら説明しよう。

これがUIなんだけど、ゲームみたいでしょ?
「購入」をタップすれば実際に出資ができる。

これが購入可能馬一覧画面。
馬齢別にソートもできる。

個別のプロフィールを確認。
生産牧場や血統、コメント、写真や動画で馬の状態をしっかりと確認することが可能なんだ。

他のクラブでもそうなんだけど、コメントやプロフィール写真はかなり盛られているものとして話半分で理解するようにしよう(笑)。
あくまでも自分のインスピレーションで出資馬を選ぶことが大事だね。

DMMでは現在0歳、1歳、2歳の3世代の出資可能馬がいるんだけど、今回王様は2歳馬4頭に出資してみることに決めた。

なぜ2歳馬なのかって?
競馬は2歳からしかデビューできない決まりになっているからだよ。
2歳馬ならデビューが近いし、DMMがどんな馬主運を持っているかを早く確認できるかなと思ってね。

まだ名前が決まっていないサラブレッドの仔馬はお母さんの名前+生年で呼ぶ決まりになっているんだ。
母馬は1回の出産で1頭しか産まないからね。

だから、この画像の馬はベネンシアドールという母馬が2015年に産んだ馬ということになる。

2歳全4頭を1口ずつ購入

購入(出資)した馬は「マイホース」ページからいつでも近況を見れるようになる。
こういうサービスはもちろん他の一口クラブでもやっていることだけど、アプリからそのまま管理できるというシステムは今のところDMMバヌーシーだけだね。

最初の購入が完了すると「バヌーシーデビューおめでとうございます」というメッセージが届き、10ポイントがもらえるよ。
このポイントは1ポイント1円換算で出資時に使用することができる。
まあこれも正直目新しいサービスではないんだけど、ゲーミフィケーション要素を取り入れてイベントとしてポイントが付与される工夫はおもしろいんじゃないかな。

今回は4頭の競走馬に1口ずつ、合計97,000円を出資した。

DMMバヌーシーの課題

競馬ファンならすぐにわかるような良血馬にリーズナブルな価格で出資できるというのがDMMバヌーシーのメリットということは前述のとおりなんだけど、既存サービスと比べてまだまだ未知数な点があるのも事実なんだ。
ここではDMMバヌーシーのデメリットを見てみよう。

1.馬代金が高い

最初から致命的なんじゃないかという話なんだけど(笑)。
DMMバヌーシーの価格設定は正直とても高い。
それは馬の仕入れをセリで行っていること、知名度の大きな馬ばかりを集めていることに起因するんだけど、ここでは詳細は省く。

さらに、ただでさえ高く仕入れた馬の募集金額がもっと高い。

馬を仕入れ、クラブの利益を乗せて募集総額を決定するのは当たり前のことでどこのクラブでもやっていることだ。
基本的に馬が競馬で稼ぐ賞金は出資者で分配するわけだから、クラブの利益は馬代金で出すしかないわけで。
利益を出さないと商売として成り立たないからね。

という事情があるにせよ、例えばこのシュガーハートの2017という馬の価格設定はどうだろう?

キタサンブラックの弟という血統的な背景もあり、2017年7月に行われたセリで1億4,000万以上の値段でDMM.comが落札した馬だ。

その馬の募集価格が1口43,500円。
9,996口の募集だから、総額4億3,000万以上の値付けということになるよね。
DMMバヌーシーは毎月のランニングコストも全て込みでの募集のため、その分金額は高くなっているといわれているけど、それにしたってこの金額は高いよ。

3億円も利益乗せて売りに出すのはどうなんだろう?
この金額を競馬の賞金で稼ぐのは大変なことだよ。
馬代金の回収が目的ではなく、「感動体験の共有」が目的というのがDMMバヌーシーの理念とはいえ、ファンドなんだから投資額の回収は当然みんなしたいに決まってるよ。

画像見てもらえば分かる通り、まだ全然口数が埋まってない(売れていない)のも納得と言わざるをえないよね。

2.分配金が少ない

約1万口という口数の多さも諸刃の剣で、投資のハードルは下がるかもしれないけど、分割口数が多いとそれだけ分配される賞金額も低くなる。

どれくらい低くなるかというと、賞金が1億円のG1レースを勝ったとしても、分配される金額は1万円。
普通のレースなら賞金は平均で1千万というところだろうから、勝ってもたったの1,000円しか分配されないことになる。

このリターンの少なさでどれだけの人が出資したいと思うだろうか?
さらに、さっき書いたとおりで馬代金はかなり強気の高値設定ときている。
43,500円の出資額を回収するのがどれだけ大変か、少しはわかってくれたかな?

総括:じゃあ王様はなんで出資したのか?一口馬主は資産運用になる?

一口馬主全体としての話とDMMバヌーシーは分けて考える必要があると思うんだけど、俺は一口馬主は資産運用としてありだと思ってるよ。
戦略会議で話したけど、とてつもない賞金を稼ぐ馬だって実際にいるわけだし、G1を勝ちまくるような目立った馬じゃなくて、コツコツと賞金をくわえてきてくれる馬はたくさんいるからね。

ただ、税制上あまり有利とはいえないのもまた事実。
一口馬主で得た賞金は株式投資などの利益とは違って雑所得として申告しないといけないので、高額になればなるほどザ・累進課税で高率の所得税がかけられてしまうんだ。

完全に利益重視で手を出す商品ではないということはしっかり理解しておいてほしい。

それから、DMMバヌーシーに関していえば儲かるイメージはまったく持てない(笑)。
1万分の1口であの金額を払って回収できるわけがないということは、競馬ファンであればなんとなく肌感覚でわかると思うんだよね。

…まあこの辺りは個人の感覚だし、もしかしたら家来はまた別の感想を持ってるかもしれないけど。

それでも今回出資に踏み切った理由は、DMM.comが始めた新しい試みに敬意を表したい気持ちと、王国の住人みんなでワイワイ楽しめればいいかなという2つの理由から。

王国で出資している馬ということであれば、家来や町人も応援してくれるだろうし、どれくらい儲からないかもしっかり検証してくれるんじゃないかな(笑)。

ということで、一口馬主の収支についても進展があり次第どんどん報告していくのでお楽しみに!

ABOUTこの記事をかいた人

2015年から一口馬主、2018年から株式投資をはじめる。プリモシーンで重賞初制覇、トウカイテイオーLOVE。息子のために優待目的で買ったタカラトミー株暴落で一時自暴自棄になるがメルカリIPO当選で息を吹き返す。早く億ってドヤりたい(´-`)