【商人のFX講座・基礎編4】FXの取引額と通貨別売買シェア

商人
FXがどれくらい取引されているのか、どの通貨がよく売買されているのかについて説明します。

取引をする上で何か問題があるわけではないですが、雑学と言いますか、一応知っておいた方が良いということで話したいと思います。

町人&家来
よろしくお願いします。
商人
まずいきなりなんですが、外国為替市場の取引量って1日あたりどれくらいあると思いますか?
家来
それは海外旅行とかの換金とかもあわせてですか?
商人
そうです、FX取引以外も含めた取引量です。
町人
まったく想像つかないです…。
王様
普段考えたこともないからなぁ。
商人
いきなり言われても想像できないですよねぇ。

では発表します。

これは国際決済銀行(BIS)が3年ごとに調査していて、2016年のデータなんですが、1日平均の取引量は約5兆1,000億ドルです。

町人
…ご、5兆ですか
商人
はい、1ドル100円で言うと約510兆円になります。

ちなみに1ドル110円なら約561兆円です。

町人
数字が大きすぎてよく分からないです。(苦笑)
王様
それぐらい世界中で通貨が取引されているということね。
商人
そうです。
で、そのうちFXの1日平均の取引量は約1兆6,000億ドルで、1ドル100円なら約160兆円になります。
町人
1日あたり160兆円も!?
やっぱり数字が大きすぎてまったく想像できないけど、世界中でFX取引が盛んに行われているのはよく分かりました。
家来
国内だけだとどれくらい取引されているんですか?
商人
2015年度のデータですが、年間のFX取引額は約5,500兆円を突破しています。
家来
1日平均だと約20兆円くらいでしょうか。
王様
世界の1日平均約160兆円と比べると、意外に少ないと言えるような…
商人
昔に比べれば取引額は増えてきましたが、それでもまだ国内では株取引よりも馴染みがないと言えるでしょうね。

ただ世界では盛んにFX取引が行われているということがお分かりいただけたかと思います。

では続けて通貨別のシェアについて説明します。

【通貨別シェア】

通貨 売買シェア
米ドル 約87%
ユーロ 約31%
約21%
  • 売買シェアは、「売:100%」と「買:100%」の往復なのでトータル200%
  • 国際決済銀行(BIS)調べによる
商人
売買シェアナンバー1が米ドルで、200%のうち約87%、全体の4割以上も米ドルが占めていることが分かります。
町人
ユーロとは50%以上の開きがあるのかぁ。
アメリカドルはそれくらいよく取引されているんですね。
家来
でもたしかに米ドルは圧倒的なシェアですけど、ユーロと円も加えると、200%のうち約140%…だから約7割も、3つの通貨で占められてますよ。
王様
中国の元とかはここには入ってこないんだ。

あまり取引されてないのかな?

商人
取引はされてますけど、世界で見るとマイナー通貨です。

なので、米ドル、ユーロ、円は三大通貨と言えます。

では、その三大通貨の外貨準備の割合も見ていきましょう。

王様
外貨準備というのは?
商人
中央銀行や政府が海外の外貨を保有していることを外貨準備と言います。

【世界の外貨準備に占める各通貨の割合】

通貨 外貨準備に占める割合
米ドル 63.4%
ユーロ 20.2%
4.5%
  • 国際通貨基金(IMF)公表、2016年第2四半期のデータによる
商人
この表からも分かるとおり、外貨準備のシェアも米ドルがやはりナンバー1で圧倒的なシェアとなっています。

ただ先ほども申しましたが、雑学として知っておいた方が良いくらいの話なので、頭の片隅にでも入れておいてください。

では、FXの基礎編はここまでとして、続けてFXの取引について説明します。

ABOUTこの記事をかいた人

ビットコインFXの運用を任されるものの、幾度となく暴落に巻き込まれ、証拠金をガッツリ減らすという失態を犯す。「コツコツドカンの巨匠」と揶揄されたことも。ビットコインの値動きが出にくくなったことから、為替のFXに転向することになった。再起できるかどうかが当面の課題。