【商人のFX講座・基礎編2】国内口座と海外口座の比較、口座開設するならどちらがおすすめ?

商人
FX取引を行うには、国内と海外のいずれかの口座開設をします。

特徴が違うわけですが、どちらの口座を使うかは人それぞれ好みになると思います。

町人
好みですかぁ。
国内と海外でそんなに違う点があるんですか?
国内口座 海外口座
取引可能時間 平日24時間
(夏時間:国内時間月曜午前7時から土曜午前5時59分まで)
平日24時間
(夏時間:国内時間月曜午前6時から土曜午前5時59分まで)
1ロット 1,000もしくは1万通貨 10万通貨
レバレッジ(最大) 個人:25倍
法人:100倍
1,000倍
(口座による)
証拠金 高い 安い
追証 あり なし
税金 雑所得
(分離課税、20.315%)
総合課税
(最少5~最大50%)
保証 あり なし
※1ロット(1lot)とは、各証券会社が定めている最低取引単位のことです。
商人
では国内と海外の口座で違う点を順に説明していきます。

一つ目はレバレッジです。

国内の場合は個人が最大で25倍です。

これは法律で完全に決められているので、25倍以上の設定はできません。

ただし時期は未定ですが、今後最大10倍になる可能性があります。

家来
法人の場合は証券会社ごとの設定でしたよね。
商人
そうです。
現在のところ(2017年10月)100倍が上限で、証券会社ごとに任意で設定できます。
王様
海外の最大1,000倍って国内とは全然違うよ
商人
口座にもよるんですが、最大で1,000倍まで可能です。

なので、国内から見れば圧倒的に大きなレバレッジをかけて勝負ができるということになります。

王様
国内では元金10万円だと最大レバレッジでも取引可能額は250万円だけど、海外なら1億円分取引できるわけか。
町人
250万円と1億円では全然違いますね。
商人
実際は手数料や証拠金があるのでその金額分の通貨を保有できるわけではないですが、それくらい取引額が違うということです。

続けて、追証の違いについて説明します。

町人
おいしょう?それは何ですか?
商人
追証とは追加証拠金のことで、証拠金を下回った場合、つまりマイナスになってしまった時は追加の証拠金を払ってくださいというものです。
家来
追加ですか。
たとえばどのくらい追証って払うんですか?
商人
国内の口座にかぎりますが、例えば10万円の証拠金を預けていたとします。

取引していたら11万円損してしまいました。

その場合1万円マイナスになるわけですが、そのマイナスとなった1万円を証券会社に納めなければなりません

王様
海外の口座はその追証はないと。
商人
そうなんです。
基本的にはゼロカットという制度があって、マイナス1億円になったとしても1円も払わなくて良いです。
家来
それは国内の口座と大きく違いますね。
商人
この追証の違いは大きな差だと思います。

そして同じように大きな差があるのは証拠金で、国内は高く海外は安いです。

町人
高い安いって実際どのくらい違うんですか?
商人
証券会社や通貨ペアによって必要な証拠金は変わりますが、例えばドル円(米ドルと円)で1万通貨の取引をする場合、必要な証拠金はこれだけ違います。
国内口座 海外口座
約5万円 約1,500円
家来
4万8千円以上も差がありますよ。
商人
結構差がありますよね。

ですから、同じ証拠金であれば基本的には海外口座の方が大きな取引ができるので、利益も出やすいですが、逆に損も出やすいというのが特徴となります。

王様
なるほど。
ここまで聞いてると、海外口座の方が良さそうな気がするよ。
商人
ただそうとも言い切れません。

税金で言いますと、国内の場合は国内の法律が適用されるわけですが、利益は雑所得となり他の所得とは分けて課税される分離課税で20.315%と定められています。

海外だと総合課税所得となり、最小では5%ですが最大だと50%の税金が掛かってしまいます。

また保証についてもかなり違います。

国内は金融庁に登録しているところしか今は運営できないので、破たんとかしても保証会社などでいろいろと保証はしてくれますが、海外の場合はあくまで海外のルールに基づいてということで、基本的には国内の保証は全く利きません。

町人
全く保証が利かない!?
家来
何か怖いです…。
商人
新しくまだ名前の知られていないFX会社にお金を入れたのは良いけど、突然とんずらしてしまって預けたお金が返ってこなくなったり、海外口座から国内口座に入金しようとしたのに、海外から送られてきた不明金ということで受け取って貰えないとか実際にありますね。

なので海外口座の場合、保証がないというのを覚悟してFX取引しましょう

王様
よく分かりました。
海外口座の方がすべて良いというわけでなく、保証面とかいろいろなリスクを頭に入れて、どちらの口座で取引するか判断すると。
商人
はい。ですので人それぞれ好みによると話しましたが、どちらの口座が良いかよく考えたうえで取引してください。

では続けてFXの取引時間について説明します

ABOUTこの記事をかいた人

ビットコインFXの運用を任されるものの、幾度となく暴落に巻き込まれ、証拠金をガッツリ減らすという失態を犯す。「コツコツドカンの巨匠」と揶揄されたことも。ビットコインの値動きが出にくくなったことから、為替のFXに転向することになった。再起できるかどうかが当面の課題。