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FX初心者だけど失敗したくないあなた向け『FXの始め方』
いくらくらいから始められるものなのかもわからないのですが、FXで破産した人の話とかも聞きますし、始める前にリスクやルールなどを知っておきたいですね。
FXというとサラリーマンのみならず、主婦や学生にも人気の金融商品です。
ただの主婦が家事をしている間にお小遣いを稼いじゃった!とか、ニートがスマホひとつでサラリーマンの月収を一瞬で稼ぐ!みたいにテレビで特集されているのを見たことがあるかもしれませんね。
それなら自分も…!と思い立ってこちらのページにたどり着いたあなた…
なにも知らずに勢いだけで突っ走ると、痛い目にあいますよ!?
テレビや雑誌では稼いでいる人をピックアップしているので華やかに見えるかもしれませんが、実際には9割以上が資金を失って退場しているという世界です。
資金がどれぐらい必要なのか、どういったリスクが潜んでいるのか、リスクを抑えるにはどうすればいいのか…まずはそれらをしっかりと理解してから始めましょう。
このページでは、主に以下のことを解説します。
- 初心者が選ぶべきオススメのFX口座はどこ?
- 最低いくらあればFXは始められるの?
- FXで借金!? とならないために知っておきたいリスク
初心者が選ぶべきオススメのFX口座はどこ?
スタートの資金が多ければ多いほど有利にトレードできますが、いきなり100万円を用意できます!という方も限られると思います。
とくに主婦や学生、お小遣い制のサラリーマンの方なんかはそうですよね。
中にはいきなり大きな資金を投じることができる方もいるかもしれませんが、なにも知らない状態からいきなり大きな資金を動かすのはギャンブルでしかないので、オススメできません。
では、FX初心者はなにから始めるべきでしょうか。
オススメは少額で取引できる口座でトレードをすることです。
FX初心者が開設するのにオススメの証券口座を紹介します。
どの口座を選んでいいかわからない…という方は、少額で取引が始められる以下の口座を開設しましょう。
SBI FXトレードもちろん、1通貨では大きくプラスとはならないので、実際にトレードとなるともっと資金を預け入れて1,000通貨などでトレードする必要がありますが、FXとはどういうものなのか練習するのには打ってつけです。
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外為オンライン
また、自動で何度も同じ注文を繰り返してくれる「iサイクル注文」を利用すれば、勝手に売買をしてくれるので、仕事をしている間でも利益を生み出してくれます。
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みんなのFX
1,000通貨単位から取引が可能なので、少額から取引が可能です。
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※「通貨単位」については後述します。
FXの口座開設に必要なものはたったのこれだけ!
FXの口座開設に必要なものは少なく、以下のものさえあれば最短3分で簡単に口座開設ができます。
- 本人確認書類(免許証、パスポートなど)
- マイナンバー
- 申し込み書類
申し込み書類は基本的にはウェブで完結するので、資料を取り寄せて手書きで郵送といった手間はありません(免許証などもスマホで撮影した画像を添付でOK)。
申し込み時に年収や金融資産、投資可能金額を入力する欄がありますが、資産が少ないと口座開設できないということは基本的にないので、正直に書きましょう。
口座開設前に書類を事前に準備しておくと開設がスムーズに進められます。
あれの意味がわかんないんだけど。
解説します。
取引通貨単位とは?それによってなにが変わってくる?
FXには1回の注文で最低でも何通貨注文する必要がある、といったシステムになっています。
例えば、利用する証券口座の最低の取引通貨単位が1,000通貨単位だとした場合、1回の注文につき、最低でも1,000通貨の注文を出す必要があるということです。
ドル円で考えた場合、ドルを1,000通貨、つまり1,000ドル注文する必要がある、ということです。
FXは通貨を売買することによって利益を狙っていく取引です。
ドル円はアメリカドルと日本円を売買します。
ドル円の他にもユーロと日本円を売買する「ユーロ円」、ポンドと日本円を売買する「ポンド円」などがあり、これを通貨ペアと言います。
最低いくらあればFXは始められるの?
投資というと100万円、1,000万円といった大きな資金が必要と思うかもしれませんが、FXの場合、証券会社によっては1万円あれば取引が可能です(一番少ないところだとワンコイン(500円)でもスタートが可能です)。
なぜこのようなことが可能かというと、FXは証拠金(運用資金)の最大25倍の取引が可能になる仕組みがあるためです。
これをレバレッジといいます。
取引口座に預け入れた証拠金(運用資金)よりも多い金額の取引ができるFX特有のシステム。個人の場合、最大25倍まで可能(法人の場合は、各証券会社ごとに異なる)。
これにより、少ない資金でも大きなリターンを狙うことが可能になる。
先ほど、1ドル100円だった場合、1,000ドルに換えようとした場合、10万円必要という話が出ましたが、このレバレッジがあることにより、少ない資金でもそれ以上の取引が可能になります。
証拠金を10万円預けた場合を例にすると、以下のようになります。
預入証拠金 | 1ドル(取引レート) | 取引枚数 | レバレッジ |
---|---|---|---|
100,000 | 100 | 1,000 | 1倍 |
100,000 | 100 | 2,000 | 2倍 |
100,000 | 100 | 5,000 | 5倍 |
100,000 | 100 | 10,000 | 10倍 |
100,000 | 100 | 25,000 | 25倍 |
上記の例の場合、最大で25,000ドル(250万円分)取引ができるということになります。
実際は取引するにあたって取引証拠金が必要になるので、もう少し取引数量は減ります。
取引する時に一時的に証券会社に預ける担保のようなもの。
例えば、ドル円1,000通貨単位あたり4,000円といったように通貨ペアごとに定められている(そのときの取引レートや通貨ペア、証券会社ごとに異なります)。
取引証拠金は預入金から自動的に引かれ、その取引が終了(利益確定もしくは損切り)した時にまた戻ってくる(ただし、口座残高がマイナスになった場合はその限りではありません)。
ただ、ひとつだけ注意しなければならないのが、少ない資金でもレバレッジを掛けることで大きなリターンが狙えるということは、裏を返すとレバレッジを掛ければ掛けるほど大きな損失をこうむるリスクも増えるということです。
FXで借金!? とならないために知っておきたいリスク
レバレッジにはどういうリスクがあるかをご説明します。
FXは為替の変動によって損益が決まる金融商品です。
先ほどの例のように1ドル100円の時にドル円を1,000通貨単位買った場合、1円動くごとに1,000円のプラスもしくはマイナスが発生するということになります。
厳密には、1銭(0.01円)や1厘(0.001円)といった単位でも動いているので、利益や損失は1円単位(1,000通貨×0.001 = 1)で動きますが、ここではわかりやすく為替のレートが1円動いたものとして解説します。
【例】ドル円を100円で1,000通貨買った場合 1ドルが101円になった場合 ⇒ 1,000円のプラス 1ドルが99円になった場合 ⇒ 1,000円のマイナス
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先ほどの例に当てはめて考えると、こちらは証拠金10万円で10万円分のドル(100円×1,000通貨=10万円)を保有していることになるので、レバレッジ1倍、つまり等価で行った場合です。
一番リスクが少ないやり方ですが、これでは当然FXの旨みがありません。
そこで、今度はレバレッジ25倍で取引した場合を見てみましょう。
【例】ドル円を100円で25,000通貨買った場合 1ドルが101円になった場合 ⇒ 25,000円のプラス 1ドルが99円になった場合 ⇒ 25,000円のマイナス |
このように、レバレッジを掛ければ掛けるほど利益も大きくなりますが、逆に動いてしまった時の損失も大きくなります。
両者を比較してみると、レバレッジ1倍の場合は極論、ドル円が1円になっても証拠金が0円になることはありません(変動幅が99円なので、1,000通貨×マイナス99円 = 99,000円のマイナス)。
一方で、25倍で取引した場合、わずか4円下がったらすべての証拠金を失うことになってしまいます(25,000通貨×マイナス4円=マイナス100,000円)。
FXの勝率は2分の1?
さっき、レバレッジを25倍にすると損失のリスクが大きくなるって言ってたけど、FXは上がるか下がるかの2分の1の勝負でしょ?
それなら、結構勝てる気もするんだけど…
最初はみんなそう考えるんですが、実際にはそうでもないんです。
相場の世界は極論、いまのレート(価格)より上がるか下がるかの二択しかありません。
しかし、そこだけを見ているととんでもない落とし穴にはまることになります。
投資は9勝1敗でも負けることがあり、1勝9敗でも勝てることがある世界だからです。
先ほどの例に当てはめて考えると、以下のような結果になる場合があります。
A.1,000円の利益を9回、25,000円の損失を1回 ⇒ 9,000 – 25,000 = マイナス16,000円 B.25,000円の利益を1回、1,000円の損失を9回 ⇒ 25,000 – 9,000 = プラス16,000円 |
9勝1敗なのにマイナスになったAは、少額でずっと勝ち続けられたから、今度は大勝負してみるか!とやってみた結果、見事に大外れといったことをイメージしてもらえるのがわかりやすいと思います。
逆に1勝9敗なのにプラスになったBは、ポジションを持ったのはいいけど、勝てそうにない(プラスになりそうにない)ものは早めに損切りし、勝てるところで大きく利益を取って、たった一度しか勝っていないけど、全体でプラスになったパターンです。
いまの価格よりも上がったら1,000円の賞金、負けたら賭け金すべて没収!といった単純明快なものであれば、それこそプラスになる確率は2分の1という考えでもいいでしょう。
ただ、FXのトレードはそう単純なものではなく、以下の要素が絡んできます。
- レバレッジ
- 値動き
- 利益確定(利確)、損切り(ロスカット)
1.レバレッジ レバレッジはすでに解説済みなので大丈夫だと思いますが、改めて書くと、自分の預入証拠金より最大25倍の取引が可能になる仕組みです。 自分が考えた通りに相場が動けば1回の取引で大きな利益を得ることができる一方で、1回の取引で大きな損失を出し、最悪1回の取引で退場といったこともあり得ます。 一発退場しないために、最大でも3~5倍程度に抑えてトレードするようにしましょう。 2.値動き 先ほどはわかりやすく1円の値動きで解説しましたが、別に1円にこだわらず、もっと早く利益や損失を確定させてもいいですし、逆にもっとレートが変動してからでもいいわけです。 つまり、勝ち負けといった考え方でいえば、確定させるのが1円(1,000通貨の場合、1,000円)でも、10銭(1,000通貨の場合、100円)でも1勝もしくは1敗ということになります。 3.利益確定(利確)、損切り(ロスカット) |
上記のように、さまざまな要素が絡むので、単純に2分の1の確率と考えず、どこでポジションを持って、どこで利益確定させるあるいはここまでいったら損切りするといった考え方ができるようになることが重要です。
とくに損切りは早めの決断が生死を分けます。
初心者で多いのは、ここまできたら反転してくれるだろうと考えてしまい、結局気づいた時には手遅れというパターンです。
そうならないように、明確なルールは決めておきましょう。
FXで勝てるようになるには…?
なにか専門書とか読んだりしないとダメなんじゃないの…?
10年ほど前までは投資を学ぶには書籍しかありませんでした。
初心者が書籍で学ぼうとすると、なにを選んでいいかわからず、場合によっては専門用語だらけで読む気すら失せてしまう…なんてことがよくあります。
しかし、最近では証券会社が無料でFX講座を開いてくれているので、実際のチャートを見ながらの解説やその場での質問ができたりするので、活用することでFXの全体像や勝ち方がわかってきます。
サービス名 | 会場 | オンライン | 口座開設 |
---|---|---|---|
外為オンライン | ○ | ○ | 詳細はこちら |
みんなのFX | ○ | ○ | 詳細はこちら |
SBI FXトレード | × | ○ | 詳細はこちら |
デモトレードはやるべき?
こうなったらまずは練習あるのみだね!確か、本番と同じ環境でできるデモトレードっていうのがあったよね?
投資に関する書籍を見ると、「まずはデモトレードをやるべき!」と書かれていることが多いです。
結論から言うと、デモトレードは基本的にやらなくてもいい!です。
いやいや!いきなり自分のお金を使ってトレードするなんて怖すぎる!
という声が聞こえてきそうですが、デモトレードには大きな弊害があります。
それは…
自分のお金で運用しない!ということです。
いやいや、だから安心なんじゃないか!寝言いうのもいい加減にしろよ!
なんて声が聞こえてきそうですが、この自分のお金ではないというのは非常に問題です。
例えば、もしいまあなたが100万円渡されて、「自由に使っていいよ」と言われたらなにも気にせず、気持ちよく好きなものを買ったり食べたりするでしょう。
では、もしその100万円が自分の貯金だったらどうでしょう。
なかなか踏み切れず、使うことに躊躇してしまうのではないでしょうか。
FXでもこれと同じ心理になります。
デモトレードだと、「ここでエントリーしてみよう」と思ったところで気軽に注文できますし、「ここは大きく賭けてみよう!」といった無謀なこともできてしまいます。
なぜなら、仮に相場が思惑とは逆に動いて預入金がゼロになっても自分のお金ではないから、懐が痛まないからです。
デモトレードだと以下のような状態になってしまいます。
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実際、デモトレードでは大勝ちできていたのに、いざ本番になるとまったく利益が出せず、むしろすべての資金を失ってしまったという方も少なくありません。
そこまでいかなかったとしても、いざ自分のお金になると注文と決済に躊躇してしまい、エントリーチャンスや利益確定のチャンスを逃してしまうことも。
そういったことをなくすには場数を踏むしかないので、デモトレードは操作を覚えるのに使う程度にして、早い段階から最少通貨単位でいいのでトレードを開始するようにしましょう。
1年間デモトレードをやり続けることより、少額でもいいので1ヶ月みっちりと本番環境でやったほうが何十倍も価値があります。
1万円以下でトレードを始めるならこの三社
サービス名 | 最少取引通貨単位 | 最低必要資金目安 | 公式サイト |
---|---|---|---|
SBI FXトレード | 1通貨 | 約8円から | 詳細はこちら |
みんなのFX | 1,000通貨 | 約8,000円から | 詳細はこちら |
外為オンライン | 1,000通貨 | 約4,000円から | 詳細はこちら |
FXは「買い」だけではなく、「売り」からも入れる!?
為替って毎日動いていると思うんだけど、大きく下げてる日もあるよね。こういうところで利益を狙えるなら狙いたいって思っちゃうんだけど。
FXでは、下げた時にも利益を上げることもできますよ!
「安く売って高く売る」投資の鉄則。というのは、やったことがない人でも何となくは知っているかと思います。
例えば、ドル円のレートが100円の時に買いポジション(FX用語で「ロング」といいます)を持ったら、単純に考えて1銭以上そのレートを上回ったところで売ればプラスになります。
しかし、相場は常に一直線に上昇しているわけではなく、常に売買が繰り返されているので、下落する時もあります。
この下落する時に利益を狙えるのが「売り」(FX用語で「ショート」といいます)です。
ドル円で考えると、買いポジション(ロング)は「円を売ってドルを買う」という行為で、売りポジション(ショート)は「ドルを売って円を買う」という行為と考えてください。
わかりやすく考えると、海外旅行に行く時にドルに換金するのが「買い」、旅行から帰ってきて日本円に戻すのが「売り」ということです。
ドルなんて持ってないのに、どうしてドルを売るなんてことができるんだ!?
と小難しいことを考えるとキリがないので、FXは仕組みとしてロングとショートという2つのエントリーがあるとだけ覚えておきましょう。
ショートをしっかりと使いこなせるようになると、暴落相場でも利益を生み出すことができるようになります。
ワンポイントレッスン 赤い丸でロングを持ってそれより上で決済あるいは青い丸のところでショートを持ってそれより下で決済した場合はプラス。 逆に赤い丸でショートを持ってそれより上がってしまったあるいは青い丸のところでロングを持ってそれより下がってしまった場合はマイナス。 |
まるでバブル期の預金!? スワップポイントで稼ぐ方法
そういえば、為替っていうと外貨預金を思い出すけど、FXでは利子はつかないの?
自分で売買するのは自信がない…という方は、スワップポイントで稼ぐという方法もあります。
スワップポイントとは、二国間の金利の差額を受け取れるものです。
例えば、オーストラリアの政策金利は1.5%で、日本の金利は0.1%(金利は2018年7月現在)といったように、国ごとに異なります。
この二国間の金利を比べた場合、金利差は1.5% – 0.1% = 1.4% となります。
この金利差分を毎日利子として受け取れるのがスワップポイントです。外貨預金もこの金利差を利用した金融商品なので、基本的に仕組みは同じです。
ただ、外貨預金と比べると、FXの方が金利が高く、手数料が安いといった特徴があります。
ちなみに、某メガバンクの外貨預金のオーストラリアドルの金利(年利)は0.300%、つまり100万円預けて1年で約3,000円増えるかどうかといったところです。
これは利息の話なので、もし、預入時よりもオーストラリアドルのレートが上がっていれば差益ももらえますが、下がっていたら、そもそも利息すら吹き飛ばしてしまいます。
もちろん、為替変動リスクはFXでもありますが、FXの場合はもらえる金利が違います。
証券会社にもよりますが、オーストラリアドル円の場合、1万通貨持つと、30~50円が毎日受け取れます。
ちなみに、この1万通貨(1万オーストラリアドル)は、先ほどの外貨預金100万円分とほぼ同等です(1オーストラリアドルが85円の場合、100万円だと11,764オーストラリアドル。手数料は考慮しない場合)。
年間10,950円~18,250円が取引している証券口座に付与されていくということです。
1年で1万円ちょっとって…と思うかもしれませんが、現在、日本の銀行の場合、1年間100万円を預けたとしても、たったの10円しか利子が付きません…
そのことを考えると、とんでもない利子を受け取っていることになりますよね。
スワップポイント狙いならどの通貨がいい?
スワップポイント狙いであれば、トルコリラがオススメです。
スプレッドが極端に広く、変動も激しいので、落ち着くまでは保有しないことをオススメします。
トルコリラはただでさえ8%と金利が高かったのですが、2018年6月に17.75%に引き上げられました。
現在、トルコリラ円を1万通貨買いポジションを持つと、もらえるスワップポイントは1日あたり80円~110円(証券会社ごとに異なります)となっています。
つまり、年間29,200円~40,150円がなにもしなくても受け取れるということです。
ただし、当然為替変動リスクは考慮しなければなりません。
とくにトルコリラはずっと安値を更新し続けているので、ここからさらに下がる可能性も捨てきれません(2018年1月は32円ほどだったのが半年後には23円台になっています)。
そのため、最悪1円になってもいいようなポジションを持つのが理想です。
つまり、証拠金が50%を下回るとロスカットされてしまう証券口座を利用しているとした場合、証拠金50万円で1万通貨であればほぼ確実に安全と言えます(トルコリラ円のレートが24円とした場合)。
少しイメージしにくいと思うので、計算してみます。
計算式 (変動後のレート - 保有時のレート)× 枚数 = 含み損 |
24円で買いポジションを1万トルコリラ持っていたが、1円まで下落してしまった場合、上記計算式に当てはめると…
(1 – 24)×10,000 = -230,000
1トルコリラが1円まで下落すると、変動幅が23円(マイナス23円)なので、保有しているポジションの含み損が23万円になるということです。
利用している証券口座が預入証拠金の50%で強制ロスカット(システムで自動で損切り)される場合、最低でも倍の460,000円ないとすべてのポジションが自動的に処理されてしまうということです。
そのため、1万通貨あたり50万円入れておけば、ほぼ確実に安心してスワップポイントを受け取れるということです。
とはいえ、そこまで極端に守りに入りすぎると回収に10年以上掛かってしまうので、もう少し高いレートを底と想定してポジションを取ってもいいでしょう。
例えば、10円まで落ちても大丈夫と考えてポジションを取る場合は、以下のような考え方ができます。
(10 – 24)×10,000 = -140,000
最大含み損が14万円、つまり30万円につき1万通貨ポジションを取れるという考えになります。
ただ、先ほど書いたように日本の銀行に預けておくより、多くの利息が付きます。
二国間の金利の差額によってスワップポイントは発生するので、高金利通貨を売って低金利通貨を買うと逆にスワップポイントを払う必要が出てきます。
トルコリラ円を例にすると、トルコリラ円をロング(買い)した場合は80~110円程度毎日受け取れますが、ショート(売り)した場合は150円程度毎日支払うことになります。
このように、ポジションを持ち間違えると損をしてしまうので、くれぐれもスワップポイント狙いの運用の場合はポジションの取り方を間違えないようにしましょう。
そんなややこしいのはなんとなく怖いなあ…
クロス円(ドル円など円が絡む通貨ペア)は基本的に買いでプラスになると覚えておいてください。
日本の金利はどの国よりも低いので…
ちなみに、スワップポイントは証券会社によっては取引口座の証拠金として使えるポイントとして付与されるだけで、現金として引き出せない場合もあります。
こちらは事前に調べておかないとスワップポイントだけで生活するつもりだったのに…なんてことになりかねないので、注意が必要です。
高金利通貨でスワップポイントを狙うのにオススメの口座
サービス名 | 取扱高金利通貨ペア | スワップポイントのみの引き出し | 詳細 |
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SBI FXトレード | トリコリラ/円、南アフリカランド/円 | 可能 | 詳細はこちら |
みんなのFX | トリコリラ/円、南アフリカランド/円、メキシコペソ/円 | 可能 | 詳細はこちら |
>GMOクリック証券 | トリコリラ/円、南アフリカランド/円 | 可能 | 詳細はこちら |
言葉の意味もよくわかんないし、どうやって始めるのかもわかんない。
そういう人って俺だけじゃないと思うんだけど、商人イチからわかりやすく説明してくれない?