【第1回戦略会議】王国の危機を救え!財政を立て直すため資産運用の種類とメリット・デメリットを学ぼう

王様
それでは、家来に知恵を借りながら、王国の財政を財テクで立て直す『財テクキングダムプロジェクト』を発足します!

定期的にプロジェクトの戦略会議を開いて、資産運用を勉強しつつ実践していき、国の財政を黒字にすることを最終目的としよう。

今回は第1回目の戦略会議ということで、まずは資産運用にどんな種類があるのか説明してもらおうかな。

家来
そう来ると思って調べておきました!

今回はメジャーなものに絞って、定期預金、債券投資、株式投資、FX、投資信託について解説したいと思います。

王様
じゅ、準備よすぎじゃない…?

家来が資産運用の種類について調べてきました

定期預金は一番安全な投資と言われるけど、資産運用としては有効?

家来
まずは、投資で一番安全なものとして定期預金があります。
王様
定期預金!預金してるだけで資産運用になるの?
家来
はい、では順番に説明していきます。

ご存知かと思いますが、預金には普通預金と定期預金があります。

定期預金は決められた期間お金を預けることで、普通預金よりも高い利子を得られます。

王様
決められた期間預けるというのは?
家来
1年、3年、5年、または10年という期間が決められていて、その間は解約しないかぎりお金を下ろせません。
王様
なるほど、金利が高いのはメリットだけど、一定期間預けなきゃならないのがデメリットという認識で合ってる?
家来
おっしゃる通りです。
王様
じゃあということは、10年定期なら長い期間預けるから、金利はかなり良いんじゃない?
家来
それが残念ながらそんなこともないのです。

最近は景気が悪いので、金利がどんどん下がっています。

なので、10年定期でも平均の金利は約0.03%です。

王様
0.03%?
ちなみに普通預金の金利はどれくらいなの?
家来
普通預金ですと平均0.001%です。
王様
0.001%て、もうケタが小さすぎてよく分からないよ。(苦笑)
ちょっと具体的な金額で説明してくれない?
家来
分かりました。

1,000万円預けるとしたら、普通預金は0.001%なので100円、定期預金ですと0.03%で3,000円しか増えません。

ちなみに通常預金の利息は年利ですので、1年間預けてこの金額ということです。

王様
1,000万を1年預けて3,000円にしかならないんじゃ…やってられないよ…。
家来
確かに我が国の今の金利では、とても定期預金が資産運用になるとは言えないのが正直なところです。

しかし預金金利は複利ですから、金利の高い商品であれば話が変わってきます。

王様
ふくり…?ってなんだ?
家来

【家来のMore detail room】複利について説明いたします

まずは単利と複利の違いについて説明します。

  • 単利:元金にだけ利息が適用されるもの
  • 複利:利息がついた金額をベースにして利息計算がされるもの

言葉だけでは分かりにくいかもしれないので、具体的な数字で説明しましょう。

ちょっと金利は高すぎますが、計算しやすいように年利5%とします。

そして1,000万円を10年間預けたとして、単利と複利の違いを見ていきます。

・単利の場合

利息 利息を加えた預金額
1年後 1,000万円×0.05(5%)=50万円 1,050万円
2年後 1,000万円×0.05(5%)=50万円 1,050万円+50万円=1,100万円
3年後 1,000万円×0.05(5%)=50万円 1,100万円+50万円=1,150万円
10年後 1,000万円×0.05(5%)=50万円 1,450万円+50万円=1,500万円

・複利の場合

利息 利息を加えた預金額
1年後 1,000万円×0.05(5%)=50万円 1,050万円
2年後 1,050万円×0.05(5%)=52.5万円 1,050万円+52.5万円=1,102.5万円
3年後 1,102.5万円×0.05(5%)=約55.1万円 1,102.5万円+約55.1万円=約1,157.6万円
10年後 約1,551万円×0.05(5%)=約77.55万円 約1,551万円+約77.55万円=約1,628.55万円

複利は一部端数の計算を省きました。

同様に年利3%として10年間預けた場合でも比較します。

年利5% 年利3%
単利 1,500万円 1,300万円
複利 約1,630万円 約1,344万円
差額 約130万円 約44万円

複利の方が、年利5%で約130万円、年利3%でも約44万円、単利よりも増えることが分かります。

家来
ほら、このように違いが出てくるのです。

もし運用する金額がもっと大きかったとしたら、恐るべき威力を発揮すると思いませんか?

王様
へぇ~、これが雪だるま式ってやつだな。

まさに数字のマジック!複利ってすごいんだね。

とはいえ、さすがにこれじゃ短期間に財政を立て直せるほどの運用手段とはいえないなぁ。

家来
たしかにそうかもしれません。
時間がかかる割には思うように増えませんから…。

ただし、預けたお金は減りません

なので、定期預金は安全な投資方法と言えるというわけです。

王様
究極に主婦とかは好きそうな、コンサバな運用法ということだね。(笑)

急激にお金が増えるような定期預金とかあればいいのに…。

家来
イロモノ的な商品ですが、最近は企画物の定期預金として、ジャンボ宝くじ付き定期などもあります。
王様
えっ、何それ!?
宝くじが利子の代わりにもらえるということ?
家来
いいえ、利子も付きますよ。
指定の金額を預けていれば、年に何回か宝くじももらえますというものです。
王様
だったら金利は低いのかな。
家来
他ととくに変わらないです。

なので、万が一宝くじが当たればその分リターンがものすごく増えます。

王様
じゃあ宝くじがもらえる分、他の定期預金より完全にお得で夢があるということでいいのね?

それはちょっとおもしろいから個人的にやってみてもいいかも(笑)

定期預金の話は分かったよ。

では次の運用法を説明してもらえる?

債券(国債・社債)は借用書?気になる利回りは

家来
では、個人向け国債や社債など債券投資の話をさせていただきます。

これは、国や企業が借金をする時には有価証券を発行するんですが、それを買って、後に換金することによって利益を生むものになります。

王様
なんか借用書みたいな話だね。
家来
おっしゃる通りです。
例えば10年間10万円借ります、10年後には利子をつけて11万円をお返ししますよ、という国が発行する借用書のことです。

実際にはこんな高利率ありえないんですが、わかりやすい例ということで。

王様
なるほど。
で、国債には返済期限のようなものがあったりするの?
家来
はい。
これも定期預金と同じような形で3年、5年、10年のタイプがあります。
王様
最低3年かぁ、これも利回りが悪ければあまり割の良い運用先とは言えなそうだなぁ。
家来
一応、発行後1年で中途の換金ができます。

ただできますが、中途解約の手数料その他で諸々お金がかかって結局損をしてしまうことになるので、基本的には定められた期間換金はできないものと認識しておいてください。

王様
で、気になる利回りはどんな感じなの?
家来
最近は景気が悪いのであまり良くないです。
王様
やはりか(苦笑)
家来
ですね…仕方ありません。

ちなみに日本の発行された国債の第1回の金利は0.8%でしたが、今は10年ものでも0.05%程となっております。

王様
0.05%?さっきの定期預金とあまり変わらないじゃないか。
家来
そうなります。ただし、基本的には国債も元本割れのリスクが少なく安心できる運用方法です。
王様
なぜそう言えるの?
家来
国は破たんする可能性が極めて低いからです。

ちなみに王国でも国債の発行は行っておりますので…。

国債は借金ですから、返さなければいけないということを充分肝に銘じて運用益を出していかなければいけませんよ、王様。

王様
身が引き締まる思いです…。
家来
では続けて社債について説明していきます。

これは国債と同じようなものですが、社債は企業の借金ということです。

先ほども申し上げたとおり、国が破綻することはよほどのことがないかぎりありませんが、企業はバタバタ潰れます。

よって、国債よりはリスクが高い商品ということになります。

王様
もし社債を買った企業が破たんしたら何も返ってこないの?
家来
場合によってはそうなります。
詳しく説明しますね。
家来

【家来のMore detail room】債務不履行について説明いたします

債権の元本が償還されない、利払いができない、返済期限が延びることを債務不履行(デフォルト)と言います。

これは、国や企業が破たんする場合はもちろん、資金繰りが苦しい状況でも起こり得るリスクです。

ただし債務不履行になったからといって、投資額が一気にゼロになるというわけではありません

最近では日本航空(JAL)や現在はイオンリテールに吸収合併されたマイカルが、会社更生法の適用を受けて該当の社債が債務不履行になりましたが、このときは前者が約20%ほど後者が30%ほど償還されました。

ほかにも、債務の削減交渉などが行われ、一部カットされて償還されるというケースもあります。

もちろんゼロになることもありますし、いずれにしても投資家にとっては大損害になることに違いありませんね。

家来
このように、名前がよく知られているような企業でも債務不履行のリスクがあるということです。
王様
そうかぁ。
だから社債は国債よりもリスクがあるんだな。

わけの分からない企業とともに王国も破たんしてしまったらシャレにならんよ。

家来
おっしゃる通りです。
王様
ん?海外の社債や国債もあるんだよね。
家来
あります。
海外の社債や国債の場合は、利回りがいいようです。
王様
だったらみんな海外のものを買えばいいじゃないか。
家来
そうとは言いきれません。

なぜなら為替変動のリスクを伴いますし、海外の企業は情報も得にくいため相応の危険があるからです。

王様
そういうものなのね。

海外企業の社債を買う場合は、為替変動のリスクに加えて会社のリスクも乗っかってくるっていう話か。

家来
なので、基本的には国債も社債も破たんはそれ程ありませんが、先ほど説明した債務不履行の可能性も踏まえて、利回りを取るかリスクを取るかということになります。
王様
債券投資に関してもよく分かりました。

債券も定期預金と同じで、短期間で財政を立て直せるような運用手段ではないんだな。

【王国後日談】
実はその後、個人向け社債投資は密かに人気が高く、とくにSBI債やマネックス債は毎回販売されるたび即完売の情報を聞いていた王様が、「第35回個人向けマネックス債(愛称:夏祭り)」が発売されるということで個人的に購入しました。

⇒個人向け社債の人気の理由や「第35回個人向けマネックス債」の特徴はこちら

初心者にとって株はハイリスク?最近多い株主優待目的の株式投資とは

家来
では話を進めます。
次は株式投資についてです。
王様
ようやく株が来たな。投資と言えば株みたいな感じがしてたんだよ。

で、株って結局何だっけ?(照)

家来
その気持ち、なんとなくわかります(苦笑)。
株は簡単に言えば企業への投資です。

企業は株式の発行という形で市場からお金を集め、我々が投資したお金を使って企業活動を行い、利益を出します。

株式の価格は企業の業績や評判、業界の動きなどに応じて日々細かく動いています。

なので、株価が安い時に買って高い時に売却をすれば、その差額が利益となるというのが株式投資の仕組みです。

王様
う~~~ん…分かったような分からんような…。

もうちょっと詳しく説明してくれない?

家来
承知しました。
株価というのは日々変動しています。

同じ会社の株価でも1,000円のときもあれば、1,100円になったり逆に800円になることもあります。

王様
1日ごとに結構変わったりするもんなんだな。
家来
いえ、1日ごとどころか、1日の営業時間内でも変動します。
王様
営業時間というのは?
家来
証券取引所の営業時間です。
家来

【家来のMore detail room】証券取引所について説明いたします

証券取引所は、主に株などの金融商品を売買するための場所です。

投資家は実際にこの場所に出向いて売買するわけではなく、ここで取引に参加できる証券会社を通じて行います。

現在国内にある株式の証券取引所は、東京、名古屋、福岡、札幌の4か所です。

例えば東京ですと、東証1部、東証2部、マザーズJASDAQなどのように、それぞれさらに細かく取引所が分かれています。

日本で最も売買高が大きい取引所は東京で、株式を上場している企業数は群を抜いています。
2016年の1月現在、東京は全体で約3,500あり、2番目に多い名古屋が78なので、その差は歴然です。

他には大阪にもありますが、現在は先物やオプションといった金融派生商品(デリバティブ)と呼ばれる、株に関連していますが株とは性質の違う金融商品に特化した取引所のため除外します。

営業時間は午前が9時から11時30分、午後が12時30分から15時まで(東京以外は午後15時30分まで)です。
午前を前場(ぜんば)、午後を後場(ごば)とも言いますから覚えておいてください。

ちなみに世界の主な証券取引所は、ニューヨーク、ナスダック、上海などがありますよ。

王様
なるほど。東京の証券取引所がメインなんだね。

上場企業がたくさんあって、売買もすごく行われているから、企業によっては営業時間内でも株価がかなり変動するというわけか。

となると、やはり売買のタイミングが難しそうだな。

家来
おっしゃるとおりで、そのタイミングが重要なんですが、素人にはなかなか見極められないので難しいということです。
王様
ちなみになんだけど、売買って1日のなかで何回もするものなの?
家来
はい、そのようです。

取引の中でも、変動する株価のタイミングをみて、1日の間に細かく売買を繰り返して損益に関係なく完結させてしまうものをデイトレードと言います。

王様
デイトレってなんか聞いたことあるぞ。
家来
デイトレードに関してもう少し補足いたします。
家来

【家来のMore detail room】デイトレードについて説明いたします

先ほどもお話しましたが、デイトレード(デイトレ)とは1日で損益に関係なく売買を完結させて、翌日に持ち越さない取引方法です。

売買の回数は問わず、購入した銘柄をその日にすべて売却したり、信用売りとも言われる空売りした銘柄をその日のうちにすべて買い戻しすることを言います。

日計り(ひばかり)とも言われ、最近は売買成立時の手数料が安くなったので、盛んに行われているとのことです。

さらにデイトレードの中でも数秒や数分間で売買を成立させる方法をスキャルピングと言います。

また、2~10日ほどの短期的な持ち越し方法をスイングトレードと言い、デイトレとは区別しています。

この取引を継続的に行う者を、デイトレーダー(専業または兼業トレーダーと呼ぶこともあります)と呼びます。

王様
デイトレーダーって言葉の響きがカッコいいな。俺もなってみたいもんだよ

…。(苦笑)
ち、ちなみに、取引方法のデイトレードとスイングトレードは区別されていますが、日中に頻繁に売買する人を指して、スイングトレーダーも含めてデイトレーダーと呼ぶことが多いようです。

王様
数秒や数分間の取引とか、結構頻繁に売買をするんだね。

あとさぁ、株と言えば株価が暴落するみたいなの聞くけどあれは何?

家来
株価が急激に下落することです。
自分の持っている株価が下がれば、それだけ損失も増えていきます。
王様
でも売らなければ損はしないんじゃない?
家来
確かにそうです。
それに株価が再び上昇していけば何の問題もありません。

逆に安い時に株を購入するチャンスですから、上昇が見込めるのであればその方がいいかもしれません。

王様
そのまま下落し続けたら?
家来
最終的には株の価値がなくなり大損します。

ですので、やはり売買のタイミングがとても重要です。

王様
やはりそうなんだね。
よく分かったよ。

さっき株価の上昇が見込めるのなら、安い時に購入するチャンスだって言ってたけど、そんな価値がどんどん下がっているような株だったら、基本的にはそれを買おうという人なんかあまりいないんじゃないの?

そもそも株の売買ってどういう仕組みなの?

家来
説明します。
売買は売り注文と買い注文があって初めて成立します。

そして、その注文の仕方には、指値注文成行注文というものがあります。

王様
さしね注文となりゆき注文?
家来
値段を指定するのが指値注文で、現在の価格で執行するのが成行注文です。
王様
ん?指値注文というのはこの値段で売ってくれ買ってくれっていうことか?
家来
おっしゃる通りです。
王様
売買ってさっき言ってた営業時間内じゃないとできないのかな?
家来
基本的にはそうですね。
ただし注文に関しては時間外でも出すことが可能です。

約定(やくじょう)するのは営業時間内です。

王様
約定。新しいキーワードが出てきたよ。(覚えられん)
家来
株の売買が成立するということです。

こちらが1万円で売り注文を出していたとしても、そんな値段で買えないという人しかいなかったら、いつまでも約定しません。

王様
なるほど、そうやって約定を繰り返して株価が上下するのか。

って新しい言葉はすぐに使いたくなるね。(笑)

ではズバリ聞くけど、王国のお金を全部株式投資に回すっていうのは、『あり』か『なし』かでいうとどっち?

家来
株は危険で怖いと思います。

王国の現状を考えますと、答えは『なし』ではないでしょうか。

王様
危険かぁ。
今まで挙げてきた投資の中では、株が一番リターンも期待できて良さそうなんだけどなぁ。
家来
確かにハイリターンの期待はあります。
しかし、当然逆のハイリスクも付き物です。

私達のような素人だととくに危険だと思います。

王様
じゃあ株の投資はやめたほうがいいと?
家来
ひとまずは保留にさせていただきたいです。

王様
分かったよ。
国民のためにも王国が破たんするわけにはいかないからな。

ただ、こないだテレビを見てたら株主優待目的で株式投資をしている桐谷さんという人が出てたけど、そういうやり方もあるんじゃないのか?

家来
最近は、特典や色々なものをもらう株主優待目的の方が多いかもしれません。

株を始めるキッカケとして、株主優待目的というのはいいかもしれないですね。

王様
なるほど。
投資という意味では、今はちょっと手を出し辛いということだな。

分かりました。
いずれは検討してみよう。

では次の説明をよろしくお願いします。

【王国後日談】
ハイリスクということで一旦保留としていましたが、その後王様から王国の資産を任され、家来と新たに加わる仲間で株式投資を始めました。

また株主優待の権利も取得するための取引も始めています。

⇒王国の資金で株の資産運用を始めることになった戦略会議の様子はこちら

⇒初めて株主優待の権利取得を報告した戦略会議の様子はこちら

FXは通貨の取引、手もとの何倍のお金を取引できるレバレッジって何?

家来
はい、FXについて説明します。

FXは英語のForeign Exchangeの略で、日本語では外国為替証拠金取引と言います。

主に外国の通貨を売買するわけなんですけど、為替レートが上下しているので、タイミングを見ながら売買して利益を得ようというものです。

タイミングという点は株と似ているかもしれませんね。

王様
価値が上がった時に売っちゃえばいいっていう話?
家来
利益を生む手法として分かりやすいのはそういうことになります。
王様
なるほど、株と一緒だな。

主に外国通貨の取引ということなんだけど、例えばアメリカだったら米ドル、オーストラリアなら豪ドルのようなことかな。
ポンドとかもあるの?ユーロは?

家来
全てあります。

あとマイナーな通貨だと、南アフリカのランドやブラジルのレアルとかですね。

王様
証券会社によって取引通貨は変わるの?
家来
変わります。

ちなみに通貨を売買するということで、例えば米ドルとスイスフラン、ユーロとニュージーランドドルのペアのように、取引は必ずペアになっています

証券会社によってそのペアは変わりますし、取り扱い通貨の種類もさまざまです。

王様
ということは、FXをするには証券会社選びも重要ということだな。
家来
そうだと思います。

またFXの特長としましては、レバレッジをかけて取引するところです。

王様
レバレッジ?
またまた新用語が登場して…、頭が破裂しちゃうよ。
家来

【家来のMore detail room】レバレッジについて説明いたします

簡単に言いますと、先に証拠金としていくらかお金を支払って、それをもとにその何倍ものお金を取引します。

例えば証拠金を10万円として10倍のレバレッジをかける場合であれば、10万円の10倍で100万円分の取引ができるということです。

そのレバレッジに比例して利益もリスクも増えるわけです。

王様
200倍のレバレッジなら、利益もリスクも200倍ということか…。

200倍のリスクとか危険すぎる気がするんだけど…。

いえいえ。国内の個人のFX口座ですと、最大25倍の取引までが可能という決まりがあります。

今後は最大10倍のレバレッジになるという動きもあるようですが、現段階では未定となっています。

ちなみに国内の法人の口座は1~100倍のレバレッジが証券会社ごと任意に設定されている状態です。

王様
そういう決まりがあるのか。

通常はレバレッジをかけてやるものなの?

家来
本来は運用できないはずの多額の資金を運用できますし、その分利益を生むことが可能なので、基本的にはかけてやります。
王様
だから大きく損をする人の話もよく聞くのかぁ。

100万円の損失もレバレッジが最大の25倍なら2,500万円になるってことだからね。

まぁそういう人は自己破産すればいいんだろうけど王国はそういうわけにもいかないからな…。

家来
いえ、基本的には借金が多くなっても、自己破産の申請はできないですよ。
王様
えっ!?自己破産できないって何で?
家来
それが認められてしまうと、ハイレバレッジでやれるだけやってしまおう、というようなギャンブルをする人が出てくるからです。
王様
なるほど。
中には駄目だったとしても自己破産すればいいや、という人もいると。

ところで、基本的にレバレッジはかけてやるって話だけど、大体どのくらいでやっているんだろう。

みんな高めにしてるのかな?

家来
いえ、レバレッジは高めにしている人ばかりではなく、3倍くらいで外貨預金と同じような運用をしている人もいるみたいですね。

定期預金よりも比較的リターンがあって、それでいてリスクもそれほどないということで。

王様
そのちょうどいいラインというのが3倍くらいなのか。

ちなみに取引している通貨のレートが悪かったらいつまで経っても利益を生むことができないと思うんだけど、その辺はどうなの?

家来
確かに為替レートのリスクはありますが、だからと言って利益を生めないかというとそうではないようです。
王様
どういうこと?
家来
FXの利益を生む方法には為替差益があります。

為替レートの差を利用して利益出すのですが、先に売却して後で買い戻すという取引もできるからです。

ですから、たとえレートが悪かったとしても後先で利益を生むことが可能です。

王様
かわせさえき?後先?サッパリわかんないよ…例を挙げて分かりやすくしてほしいんだけど。
家来

【家来のMore detail room】為替差益について説明いたします

為替差益とは、為替レートの差を利用して利益を出すことを言います。

では具体的にはどのような方法で利益を生むことができるのか説明します。

まずは分かりやすい『安く買って高く売る』方法です。

例えば日本円と米ドルの場合で説明します。

  • 1ドル100円のときに10ドル購入。
  • ↓(円安が進む)

  • 1ドル130円の時に10ドル売却。

この場合、10ドルで300円の利益を出すことができました。

続けて『高く売って安く買う』方法です。

  • 先に1ドル130円の時に10ドル売却。
  • ↓(円高が進む)

  • 後で1ドル100円の時に10ドル買い戻す。

この場合も、売る買うの順序が変わっただけで、結果は前者と同じで10ドル300円の利益を出すことができます。

このように、買う売るの順番を変えられるため、例えレートが悪かったとしても、利益を出せるということです。

ただし、予想していたレートの動きが真逆となれば損失が出るわけですから、相場動向を冷静に見ていかなければ上手くいきません。

王様
全然理解が追いつかないんだけど、これが噂の空売りっていうやつ?
家来
はい、株の空売りと同じですね。

あとは、FXで利益を出す方法としてスワップポイントというのもありまして・・・。

王様
どんどん新しいキーワードが…。

そのスワップポイントって何?

家来
スワップポイントは、2つの通貨の金利差から生まれる利子のようなもので、より高い金利の通貨を保有することで利益を生みます。

そのため、スワップポイントが高い設定のFX会社を選ぶのがいいのですが、最近はゼロ金利のところも多く、現状ではあまり考える必要もないようです。

王様
考える必要ないのかよ!(笑)
家来
申し訳ありません。
調べたことは何でも伝えたい性質でして…。

また、手数料やスプレッドについても考えておく必要があります。

王様
手数料は結構かかるの?
家来
そうですね。
証券会社の手数料はかなり色々な方法でとられてしまうようです。
王様
売買で発生する手数料とか?
家来
それ以外にもあります。
王様
なるほど。
ただ売買するだけじゃなくて、手数料とかも見越してやらないと駄目なんだな。
家来
そうなんです。
手数料分も含めてより利益を生んでおかなければならないということです。

なので、今まで資産運用の種類をいくつか挙げてきましたが、ただ預けるだけの定期預金以外は、素人には難しいものばかりかもしれません。

王様
結局そういうことになってしまうのか。

じゃあ初心者でもやりやすくて、ある程度運用益を出しやすい投資法みたいなのはないということだな。

【王国後日談】
FXは、我々のような初心者にとって難しすぎて分からないことばかりなので、後日詳しい方をお呼びして講座を開いていただきました。

そもそもFXとは何かという「FX講座・基礎編」から、実際にトレードを開始するための「FX講座・取引編」まで、みっちりと勉強しました。

これなら今すぐにでもFX取引ができそうです。

⇒FX講座の基礎編はこちら

投資信託が資産運用初心者でも始めやすい理由とは

家来
いえ。そんなことはありません。
投資信託があります。
王様
とうししんたく?
家来
投資信託というのは、まずは少額のお金を出す投資家を何人も集めて多額のお金を作って、それを運用会社が株とか債券を上手に運用し、その利益を投資家たちに分配していくというというものです。

つまり、運用会社にただ任せればいいので、株とかの知識がまったくない素人でも問題ないというメリットがあります。

王様
すごいじゃないか、勝手に運用してくれるなんて。

で、利益が出たら勝手に分配されると。

家来
そうなんです!
上手くいけば、定期預金で預けているだけの場合よりも、資金をどんどん増やせる可能性があります。
王様
投資家がお金を出し合うということは、投資信託は少ない金額からでも始められるということでいいのかな?
家来
はい、始められます。

ただ商品によっても変わりますね。

たとえば500円を積み立てていくものから、自分のタイミングでお金を払うことができるもの、まとめた金額をボンッと預けて終わりというものなどさまざまです。

少額のものであれば、まずはお試しでというのも可能ですよ。

王様
それはいいな。
でも結局はリスクがあるんじゃないの?
家来
もちろんリスクはあります。

残念ながら元本保証はありません

王様
元本は保証されていないか。

やっぱりお金を増やすにはリスクはつきものなんだなぁ。

ところで投資信託ってどこで買えるの?

家来
証券会社や銀行、保険会社などで買えます。

ただ基本的には証券会社の方が取り扱い商品が多いです。

王様
証券会社かぁ。
FXでも証券会社選びが重要って話だったけど、何か選び方のコツみたいなのがあれば良いんだけど…。
家来
そうですねぇ。
たとえば証券会社によって取り扱い商品の数が違います。

なので、投資信託の商品が多ければ多いほど、こちらの選択肢も増えるわけですから、それが証券会社の選び方のポイントになるでしょうか。

あとはそれぞれの商品の運用成績とかを調べて…ということにはなりますが。

王様
投資信託の商品ってたとえばどんなものがあるの?
家来
商品も証券会社によってさまざまです。

バランス型、インデックスファンド、アクティブファンドですとか…。

王様
インデックスファンド?

アクティブファンド??

家来
しっかり調査してきますので、その辺りはまた次回の戦略会議で詳しく報告したいと思います。

今のところ、投資信託も証券会社や取扱商品の選び方が最重要なんだということだけ強調しておきます。

王様
分かりました。よろしくお願いします。

よし!じゃあ財テクキングダムプロジェクトではまず投資信託から始める方向で進めようか

次回の戦略会議では、さらに深掘りした投資信託の情報を知りたいからまとめておいてね。

家来
承知しました。
王様
では、第1回戦略会議は終了としよう!
こうして王国の財政を立て直す資産運用は投資信託から始めることに決定!
「財テクキングダムプロジェクト」がいよいよ動き出しました。