今回はメジャーなものに絞って、定期預金、債券投資、株式投資、FX、投資信託について解説したいと思います。
目次
家来が資産運用の種類について調べてきました
定期預金は一番安全な投資と言われるけど、資産運用としては有効?
ご存知かと思いますが、預金には普通預金と定期預金があります。
定期預金は決められた期間お金を預けることで、普通預金よりも高い利子を得られます。
最近は景気が悪いので、金利がどんどん下がっています。
なので、10年定期でも平均の金利は約0.03%です。
ちなみに普通預金の金利はどれくらいなの?
ちょっと具体的な金額で説明してくれない?
1,000万円預けるとしたら、普通預金は0.001%なので100円、定期預金ですと0.03%で3,000円しか増えません。
ちなみに通常預金の利息は年利ですので、1年間預けてこの金額ということです。
しかし預金金利は複利ですから、金利の高い商品であれば話が変わってきます。
【家来のMore detail room】複利について説明いたします
- 単利:元金にだけ利息が適用されるもの
- 複利:利息がついた金額をベースにして利息計算がされるもの
言葉だけでは分かりにくいかもしれないので、具体的な数字で説明しましょう。
ちょっと金利は高すぎますが、計算しやすいように年利5%とします。
そして1,000万円を10年間預けたとして、単利と複利の違いを見ていきます。
・単利の場合
利息 | 利息を加えた預金額 | |
---|---|---|
1年後 | 1,000万円×0.05(5%)=50万円 | 1,050万円 |
2年後 | 1,000万円×0.05(5%)=50万円 | 1,050万円+50万円=1,100万円 |
3年後 | 1,000万円×0.05(5%)=50万円 | 1,100万円+50万円=1,150万円 |
↓ | ||
10年後 | 1,000万円×0.05(5%)=50万円 | 1,450万円+50万円=1,500万円 |
・複利の場合
利息 | 利息を加えた預金額 | |
---|---|---|
1年後 | 1,000万円×0.05(5%)=50万円 | 1,050万円 |
2年後 | 1,050万円×0.05(5%)=52.5万円 | 1,050万円+52.5万円=1,102.5万円 |
3年後 | 1,102.5万円×0.05(5%)=約55.1万円 | 1,102.5万円+約55.1万円=約1,157.6万円 |
↓ | ||
10年後 | 約1,551万円×0.05(5%)=約77.55万円 | 約1,551万円+約77.55万円=約1,628.55万円 |
複利は一部端数の計算を省きました。
同様に年利3%として10年間預けた場合でも比較します。
年利5% | 年利3% | |
---|---|---|
単利 | 1,500万円 | 1,300万円 |
複利 | 約1,630万円 | 約1,344万円 |
差額 | 約130万円 | 約44万円 |
複利の方が、年利5%で約130万円、年利3%でも約44万円、単利よりも増えることが分かります。
もし運用する金額がもっと大きかったとしたら、恐るべき威力を発揮すると思いませんか?
まさに数字のマジック!複利ってすごいんだね。
とはいえ、さすがにこれじゃ短期間に財政を立て直せるほどの運用手段とはいえないなぁ。
時間がかかる割には思うように増えませんから…。
ただし、預けたお金は減りません。
なので、定期預金は安全な投資方法と言えるというわけです。
急激にお金が増えるような定期預金とかあればいいのに…。
宝くじが利子の代わりにもらえるということ?
指定の金額を預けていれば、年に何回か宝くじももらえますというものです。
なので、万が一宝くじが当たればその分リターンがものすごく増えます。
それはちょっとおもしろいから個人的にやってみてもいいかも(笑)
定期預金の話は分かったよ。
では次の運用法を説明してもらえる?
債券(国債・社債)は借用書?気になる利回りは
これは、国や企業が借金をする時には有価証券を発行するんですが、それを買って、後に換金することによって利益を生むものになります。
例えば10年間10万円借ります、10年後には利子をつけて11万円をお返ししますよ、という国が発行する借用書のことです。
実際にはこんな高利率ありえないんですが、わかりやすい例ということで。
で、国債には返済期限のようなものがあったりするの?
これも定期預金と同じような形で3年、5年、10年のタイプがあります。
ただできますが、中途解約の手数料その他で諸々お金がかかって結局損をしてしまうことになるので、基本的には定められた期間換金はできないものと認識しておいてください。
ちなみに日本の発行された国債の第1回の金利は0.8%でしたが、今は10年ものでも0.05%程となっております。
ちなみに王国でも国債の発行は行っておりますので…。
国債は借金ですから、返さなければいけないということを充分肝に銘じて運用益を出していかなければいけませんよ、王様。
これは国債と同じようなものですが、社債は企業の借金ということです。
先ほども申し上げたとおり、国が破綻することはよほどのことがないかぎりありませんが、企業はバタバタ潰れます。
よって、国債よりはリスクが高い商品ということになります。
詳しく説明しますね。
【家来のMore detail room】債務不履行について説明いたします
これは、国や企業が破たんする場合はもちろん、資金繰りが苦しい状況でも起こり得るリスクです。
ただし債務不履行になったからといって、投資額が一気にゼロになるというわけではありません。
最近では日本航空(JAL)や現在はイオンリテールに吸収合併されたマイカルが、会社更生法の適用を受けて該当の社債が債務不履行になりましたが、このときは前者が約20%ほど後者が30%ほど償還されました。
ほかにも、債務の削減交渉などが行われ、一部カットされて償還されるというケースもあります。
もちろんゼロになることもありますし、いずれにしても投資家にとっては大損害になることに違いありませんね。
だから社債は国債よりもリスクがあるんだな。
わけの分からない企業とともに王国も破たんしてしまったらシャレにならんよ。
海外の社債や国債の場合は、利回りがいいようです。
なぜなら為替変動のリスクを伴いますし、海外の企業は情報も得にくいため相応の危険があるからです。
海外企業の社債を買う場合は、為替変動のリスクに加えて会社のリスクも乗っかってくるっていう話か。
債券も定期預金と同じで、短期間で財政を立て直せるような運用手段ではないんだな。
実はその後、個人向け社債投資は密かに人気が高く、とくにSBI債やマネックス債は毎回販売されるたび即完売の情報を聞いていた王様が、「第35回個人向けマネックス債(愛称:夏祭り)」が発売されるということで個人的に購入しました。
⇒個人向け社債の人気の理由や「第35回個人向けマネックス債」の特徴はこちら
初心者にとって株はハイリスク?最近多い株主優待目的の株式投資とは
次は株式投資についてです。
で、株って結局何だっけ?(照)
株は簡単に言えば企業への投資です。
企業は株式の発行という形で市場からお金を集め、我々が投資したお金を使って企業活動を行い、利益を出します。
株式の価格は企業の業績や評判、業界の動きなどに応じて日々細かく動いています。
なので、株価が安い時に買って高い時に売却をすれば、その差額が利益となるというのが株式投資の仕組みです。
もうちょっと詳しく説明してくれない?
株価というのは日々変動しています。
同じ会社の株価でも1,000円のときもあれば、1,100円になったり逆に800円になることもあります。
【家来のMore detail room】証券取引所について説明いたします
投資家は実際にこの場所に出向いて売買するわけではなく、ここで取引に参加できる証券会社を通じて行います。
現在国内にある株式の証券取引所は、東京、名古屋、福岡、札幌の4か所です。
例えば東京ですと、東証1部、東証2部、マザーズ、JASDAQなどのように、それぞれさらに細かく取引所が分かれています。
日本で最も売買高が大きい取引所は東京で、株式を上場している企業数は群を抜いています。
2016年の1月現在、東京は全体で約3,500あり、2番目に多い名古屋が78なので、その差は歴然です。
他には大阪にもありますが、現在は先物やオプションといった金融派生商品(デリバティブ)と呼ばれる、株に関連していますが株とは性質の違う金融商品に特化した取引所のため除外します。
営業時間は午前が9時から11時30分、午後が12時30分から15時まで(東京以外は午後15時30分まで)です。
午前を前場(ぜんば)、午後を後場(ごば)とも言いますから覚えておいてください。
ちなみに世界の主な証券取引所は、ニューヨーク、ナスダック、上海などがありますよ。
上場企業がたくさんあって、売買もすごく行われているから、企業によっては営業時間内でも株価がかなり変動するというわけか。
となると、やはり売買のタイミングが難しそうだな。
取引の中でも、変動する株価のタイミングをみて、1日の間に細かく売買を繰り返して損益に関係なく完結させてしまうものをデイトレードと言います。
【家来のMore detail room】デイトレードについて説明いたします
売買の回数は問わず、購入した銘柄をその日にすべて売却したり、信用売りとも言われる空売りした銘柄をその日のうちにすべて買い戻しすることを言います。
日計り(ひばかり)とも言われ、最近は売買成立時の手数料が安くなったので、盛んに行われているとのことです。
さらにデイトレードの中でも数秒や数分間で売買を成立させる方法をスキャルピングと言います。
また、2~10日ほどの短期的な持ち越し方法をスイングトレードと言い、デイトレとは区別しています。
この取引を継続的に行う者を、デイトレーダー(専業または兼業トレーダーと呼ぶこともあります)と呼びます。
…。(苦笑)
ち、ちなみに、取引方法のデイトレードとスイングトレードは区別されていますが、日中に頻繁に売買する人を指して、スイングトレーダーも含めてデイトレーダーと呼ぶことが多いようです。
あとさぁ、株と言えば株価が暴落するみたいなの聞くけどあれは何?
自分の持っている株価が下がれば、それだけ損失も増えていきます。
それに株価が再び上昇していけば何の問題もありません。
逆に安い時に株を購入するチャンスですから、上昇が見込めるのであればその方がいいかもしれません。
ですので、やはり売買のタイミングがとても重要です。
よく分かったよ。
さっき株価の上昇が見込めるのなら、安い時に購入するチャンスだって言ってたけど、そんな価値がどんどん下がっているような株だったら、基本的にはそれを買おうという人なんかあまりいないんじゃないの?
そもそも株の売買ってどういう仕組みなの?
ただし注文に関しては時間外でも出すことが可能です。
約定(やくじょう)するのは営業時間内です。
こちらが1万円で売り注文を出していたとしても、そんな値段で買えないという人しかいなかったら、いつまでも約定しません。
って新しい言葉はすぐに使いたくなるね。(笑)
ではズバリ聞くけど、王国のお金を全部株式投資に回すっていうのは、『あり』か『なし』かでいうとどっち?
王国の現状を考えますと、答えは『なし』ではないでしょうか。
今まで挙げてきた投資の中では、株が一番リターンも期待できて良さそうなんだけどなぁ。
しかし、当然逆のハイリスクも付き物です。
私達のような素人だととくに危険だと思います。
国民のためにも王国が破たんするわけにはいかないからな。
ただ、こないだテレビを見てたら株主優待目的で株式投資をしている桐谷さんという人が出てたけど、そういうやり方もあるんじゃないのか?
株を始めるキッカケとして、株主優待目的というのはいいかもしれないですね。
投資という意味では、今はちょっと手を出し辛いということだな。
分かりました。
いずれは検討してみよう。
では次の説明をよろしくお願いします。
ハイリスクということで一旦保留としていましたが、その後王様から王国の資産を任され、家来と新たに加わる仲間で株式投資を始めました。
また株主優待の権利も取得するための取引も始めています。
⇒王国の資金で株の資産運用を始めることになった戦略会議の様子はこちら
⇒初めて株主優待の権利取得を報告した戦略会議の様子はこちら
FXは通貨の取引、手もとの何倍のお金を取引できるレバレッジって何?
FXは英語のForeign Exchangeの略で、日本語では外国為替証拠金取引と言います。
主に外国の通貨を売買するわけなんですけど、為替レートが上下しているので、タイミングを見ながら売買して利益を得ようというものです。
タイミングという点は株と似ているかもしれませんね。
主に外国通貨の取引ということなんだけど、例えばアメリカだったら米ドル、オーストラリアなら豪ドルのようなことかな。
ポンドとかもあるの?ユーロは?
あとマイナーな通貨だと、南アフリカのランドやブラジルのレアルとかですね。
ちなみに通貨を売買するということで、例えば米ドルとスイスフラン、ユーロとニュージーランドドルのペアのように、取引は必ずペアになっています。
証券会社によってそのペアは変わりますし、取り扱い通貨の種類もさまざまです。
またFXの特長としましては、レバレッジをかけて取引するところです。
またまた新用語が登場して…、頭が破裂しちゃうよ。
【家来のMore detail room】レバレッジについて説明いたします
例えば証拠金を10万円として10倍のレバレッジをかける場合であれば、10万円の10倍で100万円分の取引ができるということです。
そのレバレッジに比例して利益もリスクも増えるわけです。
200倍のリスクとか危険すぎる気がするんだけど…。
いえいえ。国内の個人のFX口座ですと、最大25倍の取引までが可能という決まりがあります。
今後は最大10倍のレバレッジになるという動きもあるようですが、現段階では未定となっています。
ちなみに国内の法人の口座は1~100倍のレバレッジが証券会社ごと任意に設定されている状態です。
通常はレバレッジをかけてやるものなの?
100万円の損失もレバレッジが最大の25倍なら2,500万円になるってことだからね。
まぁそういう人は自己破産すればいいんだろうけど王国はそういうわけにもいかないからな…。
中には駄目だったとしても自己破産すればいいや、という人もいると。
ところで、基本的にレバレッジはかけてやるって話だけど、大体どのくらいでやっているんだろう。
みんな高めにしてるのかな?
定期預金よりも比較的リターンがあって、それでいてリスクもそれほどないということで。
ちなみに取引している通貨のレートが悪かったらいつまで経っても利益を生むことができないと思うんだけど、その辺はどうなの?
為替レートの差を利用して利益出すのですが、先に売却して後で買い戻すという取引もできるからです。
ですから、たとえレートが悪かったとしても後先で利益を生むことが可能です。
【家来のMore detail room】為替差益について説明いたします
為替差益とは、為替レートの差を利用して利益を出すことを言います。
では具体的にはどのような方法で利益を生むことができるのか説明します。
まずは分かりやすい『安く買って高く売る』方法です。
例えば日本円と米ドルの場合で説明します。
- 1ドル100円のときに10ドル購入。
- 1ドル130円の時に10ドル売却。
↓(円安が進む)
この場合、10ドルで300円の利益を出すことができました。
続けて『高く売って安く買う』方法です。
- 先に1ドル130円の時に10ドル売却。
- 後で1ドル100円の時に10ドル買い戻す。
↓(円高が進む)
この場合も、売る買うの順序が変わっただけで、結果は前者と同じで10ドル300円の利益を出すことができます。
このように、買う売るの順番を変えられるため、例えレートが悪かったとしても、利益を出せるということです。
ただし、予想していたレートの動きが真逆となれば損失が出るわけですから、相場動向を冷静に見ていかなければ上手くいきません。
あとは、FXで利益を出す方法としてスワップポイントというのもありまして・・・。
そのスワップポイントって何?
そのため、スワップポイントが高い設定のFX会社を選ぶのがいいのですが、最近はゼロ金利のところも多く、現状ではあまり考える必要もないようです。
調べたことは何でも伝えたい性質でして…。
また、手数料やスプレッドについても考えておく必要があります。
証券会社の手数料はかなり色々な方法でとられてしまうようです。
ただ売買するだけじゃなくて、手数料とかも見越してやらないと駄目なんだな。
手数料分も含めてより利益を生んでおかなければならないということです。
なので、今まで資産運用の種類をいくつか挙げてきましたが、ただ預けるだけの定期預金以外は、素人には難しいものばかりかもしれません。
じゃあ初心者でもやりやすくて、ある程度運用益を出しやすい投資法みたいなのはないということだな。
FXは、我々のような初心者にとって難しすぎて分からないことばかりなので、後日詳しい方をお呼びして講座を開いていただきました。
そもそもFXとは何かという「FX講座・基礎編」から、実際にトレードを開始するための「FX講座・取引編」まで、みっちりと勉強しました。
これなら今すぐにでもFX取引ができそうです。
⇒FX講座の基礎編はこちら
投資信託が資産運用初心者でも始めやすい理由とは
投資信託があります。
つまり、運用会社にただ任せればいいので、株とかの知識がまったくない素人でも問題ないというメリットがあります。
で、利益が出たら勝手に分配されると。
上手くいけば、定期預金で預けているだけの場合よりも、資金をどんどん増やせる可能性があります。
ただ商品によっても変わりますね。
たとえば500円を積み立てていくものから、自分のタイミングでお金を払うことができるもの、まとめた金額をボンッと預けて終わりというものなどさまざまです。
少額のものであれば、まずはお試しでというのも可能ですよ。
でも結局はリスクがあるんじゃないの?
残念ながら元本保証はありません。
やっぱりお金を増やすにはリスクはつきものなんだなぁ。
ところで投資信託ってどこで買えるの?
ただ基本的には証券会社の方が取り扱い商品が多いです。
FXでも証券会社選びが重要って話だったけど、何か選び方のコツみたいなのがあれば良いんだけど…。
たとえば証券会社によって取り扱い商品の数が違います。
なので、投資信託の商品が多ければ多いほど、こちらの選択肢も増えるわけですから、それが証券会社の選び方のポイントになるでしょうか。
あとはそれぞれの商品の運用成績とかを調べて…ということにはなりますが。
バランス型、インデックスファンド、アクティブファンドですとか…。
アクティブファンド??
今のところ、投資信託も証券会社や取扱商品の選び方が最重要なんだということだけ強調しておきます。
よし!じゃあ財テクキングダムプロジェクトではまず投資信託から始める方向で進めようか。
次回の戦略会議では、さらに深掘りした投資信託の情報を知りたいからまとめておいてね。
「財テクキングダムプロジェクト」がいよいよ動き出しました。
定期的にプロジェクトの戦略会議を開いて、資産運用を勉強しつつ実践していき、国の財政を黒字にすることを最終目的としよう。
今回は第1回目の戦略会議ということで、まずは資産運用にどんな種類があるのか説明してもらおうかな。