【一口馬主収支報告】スターヴォヤージ・牝｜ステイゴールド×ターシャズスター（母父：Spanish Steps）

岩田康誠騎手「スタートはポンと出てくれましたし、前半はいい感じに追走できました。ただ勝負どころでペースが上がると対応できなくなってしまいましたね。ダート自体の走りに問題はなかったと思いますが、この距離は短かったように思います」

斎藤誠調教師「外枠だったこともあり、砂を被らず前半はいい感じに走れていたと思います。ただ変わり身に期待してこの距離のレースを使わせていただきましたが、ペースが上がったところから段々と追走に苦労し出してしまいました。ここに来てスターヴォヤージなりに少しずつしっかりとしてきていたのですが、結果を残すことが出来ず申し訳ありませんでした」

これまでの競走内容を考慮して、今後について協議した結果、誠に残念ではございますが、このまま引退させることと致します。近日中に抹消の手続きを行わせていただき、20日(木)のサラブレッドオークションに上場する予定です。

田辺裕信騎手「前走の内容からもっと自分で進んで行くタイプかと思ったのですが、スタートから行きっぷりがいま一つでしたね。促しながらポジションをキープしていましたが、ペースが上がったところで苦しくなってしまいました。
それほどパワーのある馬ではないですし、芝の方がまだいいと思いますが勝ち負けをするにはもう一回り成長が欲しいと思います」

斎藤誠調教師「ダート替わりでなんとかきっかけを掴んで欲しかったのですが、あまりいいところをお見せすることが出来ず申し訳ございません。
前走もそうだったのですが、ペースが上がった時に対応できませんね。この馬なりに成長はしていると思いますが、現状ではダートで勝ち負けを期待するのは難しいかもしれません。
いったんノーザンファーム天栄へ移動させて少し間隔を空けてから戻して、芝のレースへ入るようであれば投票していきたいと思います」

吉田隼人騎手「スタートしてからすぐに行き脚が付いて、楽にあの位置を取ることが出来ました。道中はハミも抜けていましたし、リラックスして走れていましたね。
ただ左右にフラフラしながら走っていてまだ体力不足な印象ですし、道中で持つところがなかったので3コーナーあたりで外から他馬に来られたら余裕がなくなってしまいました。
あまり距離を詰めると追走に苦労してしまう部分があるかもしれませんが、1,600ｍくらいの方がまだ道中抱える場面が出来ていいかもしれません。それにもう少し成長して全体的にパワーをつけて欲しいところではありますね」

斎藤誠調教師「初めての福島競馬場までの輸送でしたが、特に問題なくこなしてくれました。
今回は無理せず楽に前に付けることが出来たのは良かったですね。
ただリズム良く運べた割には3コーナーを過ぎたあたりから早々に手応えが怪しくなってしまいましたし、もう少し距離は短い方がいいのかもしれません。
まだ全体的にパワー不足な印象ですし、芝に比べて力の要るダートに適性があるかは何とも言えませんが、一度検討してみるのも一つの手かもしれません。」

石橋脩騎手「ゲートを出なくて後方からになってしまいましたが、流れが遅かったですし、あそこにいては駄目だと思い、向正面で上がっていきました。
スローということもあり楽に上がっていけましたが、まだパワー不足なので速い脚が持続しないんですよ。
すごく乗り味のいい馬ですし、息遣いも良くスタミナもあると思います。

とても軽い走りをするのですが、軽過ぎてフワフワという感じなんです。
もっと筋肉が付いてパワーアップし、少しでも重量感が出てくれば変わってくると思います。
調教では気の悪さを出すこともあったので心配したのですが、競馬では問題なく落ち着きがありました。
道中もフラフラすることなく真面目に走っていましたが、競馬を経験する前の調教時からすでに苦しがるところを見せていたということは、体がまだ伴っていないのだと思います」

斎藤誠調教師「ペースが緩かったので、自分からレースを動かしていくような形を狙って向正面で上がっていったようですが、まだ力が付き切っていないので速い脚が持続できず最後は脚が上がってしまいました。
輸送に関しては問題なくこなしてくれましたし、一頭だと煩いところを見せることがあるものの、普段も馬の後ろに入れれば特に悪さをすることがないように、パドックや返し馬も問題なく行えましたね。
ただどちらかと言うと、一度競馬を経験したら気が入ってきそうなタイプですし、成長を促していった方がいいと思うので、この後はいったん放牧に出させていただく方向で考えています」