【第22回戦略会議・株編】決算発表日またぎは危険!?株価急騰を狙った銘柄も好材料は織り込み済みでほとんど損切りすることに

王様
それでは第22回戦略会議を始めます。
今回もいつものように町人の報告からお願いします。
町人
分かりました。

⇒前回の戦略会議のおさらいはこちら

町人
まずは初めて行った信用取引から報告します。
家来
私も同じ時期に信用取引を始めたんですが、町人はすでに何銘柄も取引してますよね。
町人
はい。
マネックス証券の投資情報の値上がり率ランキングや決算発表が間近に迫った銘柄のチャートを見ながら、株価が急騰しそうなものをピックアップして、信用買いをしてみました。


※どちらも5月7日(2018年)のデータとなります。

家来
株価が急騰すると予想しているから、信用売りではなく信用買いをしたということですね。
町人
そうです。
王様
なら現物買いでも良いと思うんだけど、信用買いにしたのは何で?
町人
買付け余力が足りなかったからです。(苦笑)

現在保有してる銘柄は利確損切りのタイミングではなかったので、他の銘柄を取引するには仕方なく…。

王様
それで信用取引を行ったというわけね。
町人
そうなんです。
できればすぐに利益を出したかったので、決算発表が間近に迫って株価が急騰しそうな銘柄を中心に狙ってみました。

その一つがこちらの『レノバ』です。


※4月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施したため、チャートは分割実施後の株価となります。

町人は株価2,399円で信用買いし、2,801円で反対売買(売却)を行っています。

王様
相当株価が上がってるね。
町人
はい、狙いどおりでした。
決算発表が良く、手数料や逆日歩など除いて約4万円で利確できました。
王様
過去最高額の利確になったんじゃないの?
町人
おかげさまで。(笑)
王様
それは凄い!
この調子ならマイナス分を取り戻すのも時間の問題じゃないかな。

ところで家来は一体どうしたの?急に口数が減って青い顔をしてるようだけど。

家来
『レノバ』と聞いて私も報告しなければならないことがあるんですが、ちょっと目まいが…。
王様
その感じからすると確実に良い報告ではなさそうだね。
家来
はい、実は…。
いや、まだ気持ちの整理がついていないので、私の『レノバ』に関しては後ほど報告します。(汗)
王様
分かりました。
家来の話は後ほどじっくり聞くとして、景気の良い町人の報告を続けて貰おうかな。
町人
実は僕の良い報告もここまででして…。(苦笑)
他に信用買いした銘柄はすべて損切りとなってしまいました。
町人
『東京鉄鋼』以外は決算発表後の株価急騰を狙って買った銘柄です。
受渡金額を見て分かるとおり、トータルでは1勝5敗とマイナス約3万円となってしまいました…。(苦笑)
王様
『レノバ』以外は悪い決算発表だったってこと?
町人
いえ、それがまったく悪くありませんでした。
良い情報ばかりだったので、信用買いをしたわけなんですが…。

ただ発表自体は悪くなくても、すでに良い材料が出尽くしてしまったとかサプライズの発表はなかったなど、織り込み済みということで株価を下げてしまったようです。

家来
この織り込み済みというのは本当に難しいです。

自分も同じように良い情報しかないからとあえて決算発表を待った銘柄が、好材料はすでに株価に反映されてしまっていて、いざ発表があっても反応しなかったり大きく下げるなんてこともありましたし、経常利益を赤字に下方修正してストップ安になった銘柄もありましたから。

王様
あぁ、あったね。『ディーディーエス』だったかな。
家来
そうです。
ただそのあとすぐにストップ高になったりと、株価がどう動くのかよく分からない銘柄でした。(笑)

なので、できれば決算発表日をまたぐ前には決済しておきたいなと思っています。

町人
僕も今回の失敗でそう痛感しました。
ただ『レノバ』のように急騰する銘柄もあるわけなので、何か分かるかもしれないと思って、少しずつですがデータを取り始めてみました。
王様
データ好き、調査好きの家来みたいだね。
どんなデータを集めてるの?
町人
決算発表があった銘柄の前営業日の終値と、発表当日の終値です。
引け後に発表する銘柄も多いので、その場合は翌営業日の始値や終値も調べています。
家来
どのような銘柄を買えば良いとか、チャートの動きが右肩上がりの銘柄は避けるべきのような傾向が掴めるとありがたいです。
町人
これまで決算が間近に迫った銘柄は、何だかんだ半信半疑で取引していることが多かったので、今後の取引の参考になればと調査していきたいと思います。
王様
よろしくお願いします。

ちなみにトータルの損益はどうなった?

町人
今回損切りした分も含めて、マイナス10万円ほどになってしまいました。
なので、引き続き信用取引も行いながら、まずは元手の100万円にすぐにでも戻せるように頑張ります。